【東京モーターショー2017】もうすぐ出ますよ!早く乗りたい市販確実モデル11台

◎SUBARU「XV ファンアドベンチャー・コンセプト」

コンパクトSUVの「VX」をベースに、アウトドア志向を一層高めたデザインコンセプトモデル。スポーティで都会的なスタイルはそのままに、ワイルドなイメージの専用オフロードタイヤや、迫力あるホイールアーチを装備。インテリアもデニム調ファブリックシートなどを採用しています。

こうした特別装備もさることながら、会場ではルーフ上にテントを設営するなど、遊び心あふれる演出も。「SUVは使ってナンボ」、「SUVは外で楽しんでこそ」という提案ですが、そんな使い方がしっかり板に付いているのも、XVが本格SUVだからかもしれません。

アクティブ&アウトドア派のSUBARUファンでなくても、「コレで出掛けたら楽しそう」と素直に思える1台です。

◎ススキ「クロスビー」

「冒険心を掻き立てる、パワフル&ダイナミッククロスオーバー」を謳う、参考出品モデル。事前に公開された写真では、人気の軽クロスオーバーモデル「ハスラー」のワイド版といった印象でしたが、なかなかどうして! 実車はしっかりしたSUVらしい力強さが感じられました。

抑揚のあるフェンダーライン、フェンダーアーチと繋がるサイドのモール、ワイドで丸みを帯びたバンパーなど、エクステリアはたくましくも愛らしいスタイルです。また、ボディは全長3760mm、全幅1670mmと、市街地でも扱いやすいサイズ。搭載されるエンジンは、1リッターの直列3気筒ターボ+マイルドハイブリッドという仕様です。

ショー会場には、クロスビーをベースに、都会的でオシャレなモードスタイルをイメージした「ストリートアドベンチャー」、キャンプシーンを連想させるアウトドア志向の「アウトドアアドベンチャー」も展示。すぐにでも販売できそうな仕上がりでしたから、コンパクトSUVを購入予定の方、もうちょっとの辛抱ですよ。

◎フォルクスワーゲン「UP! GTI」

一時は絶滅危惧種となっていた小さなスポーツハッチバック“ホットハッチ”ですが、近年は復活の兆しが見えてきました。そんな注目カテゴリーに、フォルクスワーゲンは同ブランドで最も小さなコンパクトカー「UP!」のホットバージョン「UP! GTI」を投入。今回、日本初公開となりました。

搭載するのは、排気量1リッターの直噴3気筒ターボで、最高出力は115馬力。若干、アンダーパワーの印象がありますが、ボディ重量は997kgと軽く、6速MTとの組み合わせですから、きっとスポーツドライビング派の期待に応える走りを見せてくれるでしょう。

そして、思わずニヤリとしてしまうのが、往年の「ゴルフ GTI」から受け継がれるチェック柄のシート生地。未来のモビリティに真剣に取り組みつつも、クルマ好きの気持ちにもしっかり応えるホットモデルも用意するフォルクスワーゲン。その対比はお見事というところでしょう。早く公道でその実力を試してみたい1台です。

◎フォルクスワーゲン「ポロ」

世界のコンパクトカーにとってベンチマークとなるポロの、6世代目モデルが日本初披露。ボディサイズは、欧州仕様で全長4053mm、全幅1751mm、ホイールベース2548mmと、従来モデルに比べてひと回り以上拡大されており、そのサイズアップには賛否があるのは事実。でも、室内空間やラゲッジスペースもしっかり拡大されており、ボディサイズが近い4世代目「ゴルフ」よりもスペース効率は向上しています。

かつてはベーシックカー的な役割も担ったポロですが、6世代目モデルではゴルフや「パサート」譲りの最新技術、つまり、最新の運転支援システムや安全装備、そして、新世代インフォテイメントシステムも搭載しています。

端正なエクステリア、先進的で質感の高いインテリアなどにより、クラスを超えたプレミアムモデルとしてのポジションをより確固たるものとした6世代目ポロ。もしかしたらライバルは、兄貴分のゴルフかもしれませんね。その完成度をぜひご自身の目でご確認を。

◎アウディ「A8」

アウディのフラッグシップサルーン「A8」の新型モデルが、ついに日本へ上陸しました。堂々たるサイズのボディは、アウディらしくエレガントで、都会的なたたずまいを見せます。

何より注目すべきは、生産モデルとしては世界初となる“レベル3”の自動運転システムを搭載していることでしょう。“Audi AI トラフィックジャムパイロット”と名づけられた同システムは、中央分離帯のある混雑した高速道路や自動車専用道路において、60km/h以下で走行中の場合、その国の法律の範囲内で自動運転が可能となっています。

もちろん、これはアウディが誇る先端テクノロジーのごく一部。モーターショー会場でその機能や真価を試すことはできませんが、新型A8を通して“未来のクルマ”の姿を垣間見ることができそうです。日本での発売は、2018年を予定しています。

◎アウディ「RS4 アバント」

アウディブースにおける、もうひとつの見どころとしてご紹介したいのが、新型「RS4 アバント」。どうしても“近未来推し!”となりがちなモーターショーですが、アウディはハイパフォーマンスモデルも忘れることなく出展車リストに加えてきました。

「A4」シリーズの頂点にして、「RS4」としては4世代目となる新型は、RSモデルの名に恥じない、群を抜く走行性能を実現しながら、高い実用性も融合。従来モデルからダウンサイズされたエンジンは、排気量2.9リッターの“TFSI”を搭載しますが、そのスペックは、従来モデルをしのぐ最高出力450馬力、最大トルクは61.2kg-mを発揮します。

羊の皮を被った狼、というと時代錯誤な感じがしますが、RS4のような超ド級モデルが見られるのもモーターショーの楽しみ。ちなみに発売は、2018年春の予定です。

(文/村田尚之 写真/田中一矢、SUBARU)


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