【スズキ イグニス試乗】新しいのにどこか懐かしい!?デザインも安全性も◎

イグニスを見て「どこかで見たような…」と感じる人は多いはず。

パッと見ただけで想起されるのは、かつての名車「セルボ」(のヘッドランプまわり)か、「フロンテクーペ」(のCピラー)か、「エスクード」(のボンネットサイドにあったエアインテーク)か、はたまた現行車種「スイフト」(のブラックアウトされたAピラー)か!?

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連想したクルマであなたの年代が分かってしまう、恐るべき踏み絵モデル、それがイグニスなんです!?

そんな冗談はさておき、コンパクトなキャビンに、4隅のフェンダーがグッと外に突き出した踏ん張り感あるイグニスのフォルム。なんとなくユーモラスですね。

先に登場した「ソリオ」同様、イグニスはスズキ最新の“小型プラットフォーム”を使っています。イグニスのボディサイズは、ハイトワゴン系のカタチをしたソリオと比べて、短く(3700mm)、幅広く(1660mm)、低い(1595mm)。

中でも注目は、ソリオより40mm高い180mmの最低地上高です。タフなルックスどおり、雪道や未舗装路といったラフロードで強みを発揮してくれることでしょう!

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パワーユニットは、1.2リッターの直4エンジン(91馬力/12.0kg-m)に、電気モーター(3.1馬力/5.1kg-m)を組み合わせたマイルドハイブリッドシステム。組み合わせられるトランスミッションは、CVTのみとなります。

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駆動方式は、前輪駆動に加え、ビスカスカプリングを用いた4WDモデルも用意。カタログ燃費は、28.0〜28.8km/L(FFモデル)と、なかなか良好な数値を示します。

ラインナップは、15インチタイヤを履いたベーシックな“ハイブリッドMG”(138万2400円)、16インチアルミホイール、フルオートエアコン、クルーズコントロール、運転席シートリフター、後席左右独立スライド&リクライニング機構などを追加した“ハイブリッドMX”(150万1200円)、そして、LEDヘッドランプ、革巻きステアリングホイール、パドルシフト、ラゲッジシェルフ(=荷室カバー)などを奢った“ハイブリッドMZ”(164万1600円)の3グレード構成(4WDモデルは、それぞれ13万7160円高)。

ソリオより10万円〜20万円ほどお安い価格設定ですね。広い車内に人やものを積んでバリバリ走り回るソリオに対し、イグニスはいわばふたり用の“遊びグルマ”。平日は都市部における日常のアシとして活躍し、週末はレジャーに出掛ける、といった使われ方が想定されています。

トヨタ「ヴィッツ」(144万8182円〜219万9273円)と比較しても、抑え気味に設定されたイグニスのお値段。その分(!?)、ぜひ装着したいオプション装備が“セーフティパッケージ”(9万7200円)です。

セーフティパッケージとは、バックミラー奥に取り付けられたデュアルカメラが前方を監視。クルマや人を認識し、危険だと判断すると、警告したり、ブレーキをかけてくれたりするシステム。

“誤発進抑制機能”、“車線逸脱警報機能”なども備えており、いわばスバル“アイサイト”のスズキ版といえましょう。さらにセーフティパッケージ装着車には、SRSカーテンエアバッグや前席のサイドエアバッグも装備されるなど、最新モデルらしく、安全性も追求した内容となっています。

 ■意外だけど、走りはちょっぴりノンビリ系

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