材料費3000円で初挑戦!DIYで憧れの焚き火ハンガーを作ってみた

次は焚き火ハンガーを象徴する定番ツールのサイドハンガー。クルッと丸められた鉄棒がメインポールに巻きつくようにつけられた形は、カッコよいだけでなく、キャンプサイトのさまざまな小物を引っ掛けられとても便利です。

が…、これが難しかった…。

曲板と曲棒、それに物置で見つけた金属パイプを駆使して奮闘したのですが、直径13mmの鉄筋ではどれだけ頑張っても大きな丸にしかできません。

そこで再びホームセンターへ。ワンランク細い直径9mmで、異形鉄筋独特の表面のリブ加工がない、シンプルな鉄の丸棒を買ってきました。

これに金属パイプを差し込み、13mm鉄筋に絡ませるようにギューっと丸めます。さすがに4mm細いと、一気に曲げることができました。ギュッギュっと形を整え、これでハンガーの完成です。

ご覧ください、曲げた丸部分の大きさの差を。これなら、メインポールにしっかりと掛かり、ずり落ちることもありません。

必要なパーツがすべてできたら塗装します。憧れの炎に映える焚き火ハンガーは、漆黒のブラックでなければなりません。600℃の温度まで耐えられる耐熱塗料のブラックをスプレー。錆止めの効果もあるので、しっかり全体に塗っていきます。

乾燥時間は約1時間。ついに焚き火ハンガーが完成!

組み立ては超簡単。2本のメインポールをペグ打ちに使うハンマーで地面に打ち込み、先端のS字加工部分に横ポールを渡せばメインフレームは完成です。

注意点は、メインポールを地面に突き刺す前にサイドハンガーの丸部分を通しておかないといけないこと。順番を間違い上からサイドハンガーを入れようとしても入らないのでご注意ください。

横ポールにフックを付け、適当な長さの鎖にファイアーテーブルを設置し、全体が完成しました。自分で言うのもなんですが、結構なかっこよさです。

早速、家から各種キャンプアイテムを取り出して、全体にディスプレイしてみました。

サイドハンガーは、よく行方不明になっていたグローブや火バサミ、鉈を吊るすのにぴったりです。

少し強度が心配だったファイアーテーブルでしたが、鋳鉄のオーブンを置いてもびくともしませんでした。鎖で火からの高さを調整できるのが便利です。

反省点としては、焚き火台との距離が少し近すぎた気もします。

今回、メインポールを140cmの鉄筋で作りましたが、もう少し長いとより良かったかもしれません。その長めのポールに横ポールを設置するフック部を何ヶ所かあると便利かも…。

焚火を眺めながらの妄想はつきません。こういった反省材料が次のアイデアを生み、創作意欲を掻き立ててくれるのが、DIYの醍醐味です。ということで、皆さんもぜひこの記事を参考に、オリジナルの焚き火ハンガーをDIYしてキャンプと焚き火を楽しんでみてください。

工具費(3520円※ディスクグラインダーを除く)
材料費(2591円※曲げを失敗した鉄筋の分を除く)

千吉 鉄筋曲板 13mm(2180円)
千吉 鉄筋曲棒 13mm(1340円)
ニッペ耐熱塗料 黒(1340円)
D13異形鉄筋5.5m × 1本(395円)
以上、ビバホーム 本庄店

9mm鉄丸棒1m × 2本(178円)
以上、カインズホーム 本庄早稲田店

鎖2m × 1本(500円)
以上、セキチュー 花園店

写真・文/阪口 克

阪口克|旅と自然の中の暮らしをテーマに国内外を取材するフリーカメラマン。秩父郡長瀞町の自宅は6年かけて家族でセルフビルド。家を経験ゼロからDIYで建てる。家族でセルフビルドした日々を描いた『家をセルフでビルドしたい』が文藝春秋から発売中。ほか近著に『笑って!小屋作り』(山と渓谷社)、『世界中からいただきます』(偕成社)など。


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