AIも搭載!?Marine Xの「X40 Concept」に見る最新クルーザーの今

■日常の延長にある違和感のないインテリア

インテリアは使いやすさを追求。オーナーの家族や友人など、ボートに詳しくない人が乗っても違和感のないインテリアや装備を追求、トイレやシャワールームも一般的なマンション用に準じたシステムとしたそうです。

▲四方から光を取り込める広々としたメインキャビン。キッチン回りなどはカーボン製だ。レイアウトや装備は変更できる

また、明るくモダンなメインキャビン、広々としたメインベッドルーム、子供部屋としても使えるクルールームなど、船内の設えは十分以上。

▲天井とサイドに窓が設けられたメインベッドルームには、ダブルサイズのベッドが収まる。周囲にはさらに余裕があり、壁面には大型の液晶テレビが設置される

▲シャワールーム右側はベンチ状になっており、座ってシャワーを浴びることができる(左写真)。トイレは温水洗浄機能付き(右写真)

▲ロックがかかる冷蔵庫のほか、バルミューダのオーブンレンジも装備。ホットプレートを付ければ船内で本格的な調理も可能だ

▲シンクの下には洗濯乾燥機が収まる。2~3日程度のクルージングでも衣類に困ることはない

▲メインキャビンの屋根上は一面のソーラーパネル。バッテリーの充電や船内家電製品への給電をサポートする

エアコンも各部屋個別にコントロールできますし、洗濯乾燥機や冷蔵庫、電子レンジも備えています。これら電気製品を使うことを前提に設計しているので、十分なバッテリー容量を確保、キャビン上のソーラーパネルからの給電も可能です。

航行させずに海の上の別荘ではもったいない感じもしますが、たとえ海に出られない日でも隠れ家的に使ってみるのも楽しそうです。

▲広々としたウッド張りのアフトデッキ(後方デッキ)はレジャー用品を置いても十分なスペースがある。メインキャビンとの段差もなく、荷物の持ち運びも簡単

そんなX40 Conceptですが、すでに数件の問い合わせが入っており、2号艇、3号艇がデビューするのも遠くないかもしれません。

さて、気になるお値段は1億5800万円。

そろそろボートでも…というゆとりのある皆さま、未来志向の個性派ボートでマリンデビューしてみてはいかがでしょうか。

<SPECIFICATIONS>
Marine X  X40 Concept
船体サイズ:L12.48×W4.02m
総トン数:12トン
定員:12名
エンジン:Mercury Verado350×2基
最高出力;350馬力×2
参考価格:1億5800万円

>>Marine X

<写真・文/村田尚之>

村田尚之|自動車専門誌やメーカー広報誌などを手掛ける編集プロダクションを経て、2002年にフリーランスライター・フォトグラファーとして独立。クルマや飛行機、鉄道など、乗り物関連の記事を中心に執筆・撮影。そのほか、カメラやホビーアイテムの取材・執筆も得意とする。

 

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