細かい部分に気が利いてる!「マイクロキャンプストーブ」でイワタニの実力を痛感!

■火口周りがイイ!

イワタニといえば、カセットコンロで有名なメーカー。だからCB缶仕様のバーナーはもちろんお得意です。多くのソロキャンパーに支持されるロングセラー「ジュニアコンパクトバーナー」もイワタニ製。

「ジュニアコンパクトバーナー」はCB缶のシングルバーナーの中では軽くて小さいという点が最大の強みでしたが、「マイクロキャンプストーブ」はさらにそれを超えてきました。それも大幅に。

▲EVAのケース。これかなりイイ!

約186g「マイクロキャンプストーブ」
約274g「ジュニアコンパクトバーナー」
330g 「ST-310」

メーカースペックで比べても軽さは圧倒的。これだけでも欲しくなります(笑)。

折り畳み時のサイズは幅71×奥行き57×高さ120mm。片手で握れるコンパクトさです。もちろんイグナイター(点火装置)付き。

もちろん登山ではなくキャンプの場合、そこまで重さや収納サイズにこだわる必要はありません。そんなことは分かってるんです。でもやっぱり小さいのってイイんです!(笑)

ではCB缶(カセットボンベ)を取り付けてみます。

脚は3本。缶側の1本が短いのですが、これはおそらく缶のジャマにならないようにですね。バーナー単体では不安定ですが、使用時は当然CB缶を装着しているわけで、その状態だとしっかり安定してくれます。

そして火口周り。よく見てください。火口のすぐ外側と、さらに外側、ふたつの風防が付いています。これかなり重要。

山ほどではないですが、キャンプ場だって外。風が吹く日もあります。風が吹いていると火が流れて、効率が悪くなる。燃料を余計に使うし、なかなかお湯が沸かないなんてこともよくあります。

とはいえ風防を別途用意するのもめんどくさい…。もちろんさほど高さのない風防なので、ものすごく防風効果があるわけではないのですが、ないよりは絶対にあったほうがいい。実はこの「マイクロキャンプストーブ」を買おうと思った最後の決め手は、風防があったからなんです。

ゴトクは4本。メーカーによると、使用できる鍋の大きさの目安が直径18cmまでで、鍋底が16cm以下となっています。

普段使うクッカーはほぼスノーピークのアルミパーソナルクッカーセット。これの大きい鍋の直径が148mm、フライパンとしても使う大きい蓋が直径155mm。

これさえ使えれば問題なしです。

それよりも気になるのが底の直径が小さいモノ。手持ちで最も底の径が小さいモンベルのシェラカップ(底径約75mm)をのせてみると…

余裕です。ぐらつくことなく、しっかりのっかってくれました。

広げた状態でゴトク間の長さを測ると約55mm。ゴトクの上で動かすことも考えると底径は70mm以上あったほうがいいかもしれませんね。

着火はイグナイターが押しやすい位置にあるので、簡単。MAX出力は2000kcal/hと、他のシングルバーナーより少々抑えめですが、ぶっちゃけるとその差を感じることはほぼありません。十分な火力です。

一方、ことこと煮る場合を考えて最小限にしてみましたが、さすがにとろ火は無理でした。でも、ぎりぎり弱火といえるぐらいの小ささまでは落とせましたよ。

*  *  *

付属のEVAケースやコンパクトさなど、物欲を刺激することこのうえないイワタニの「マイクロキャンプストーブ」。ロングセラーの「ジュニアコンパクトバーナー」より少々お値段お高めですが、ケースといい、ゴトクの使い勝手の良さといい、見た目のかっこよさといい、かなり気合いの入ったシングルバーナーだということがわかりました。そして、さすがイワタニ、カセットコンロの大手メーカーだけあり、バーナーとしての扱いやすさはかなりの高レベルですよ。

>> FORE WINDS「マイクロキャンプストーブ」

<取材・文/円道秀和(&GP)>

 

【関連記事】

◆遮蔽板付きがうれしい「FORE WINDS」の折りたたみ式カセットガスこんろ
◆シングルバーナー比較!災害時を想定したシングルバーナーはどれがいい?
◆バカ売れSOTOの「FUSION(フュージョン)」は料理が楽しくなるシングルバーナーでした

トップページヘ

この記事のタイトルとURLをコピーする