廉価版と侮るべからず!「Google Pixel 6a」を買って後悔しない3つの理由

【理由1】Pixel 6 / 6 Proよりも軽くて操作しやすい

Pixel 6aのサイズは152.2×71.8×8.9mmで、重さは178g。Pixel 6 Proは横幅が75.9mmあり、重さは210gと、スマホとしては最大級なのですが、Pixel 6aは長く手にしていても疲れない、ちょうどいいサイズという印象です。片手でニュースやSNSをチェックしたり、メッセージを送信したりすることが多い人は、Pixel 6aを選ぶのが得策でしょう。

▲横幅が71.8mmなので持ちやすく、178gと画面サイズのわりには軽いことも魅力

Pixel 6 Proのフロントパネルは左右端にカーブが施されていますが(Pixel 6はフラット)、Pixel 6aはフラットで、誤操作しにくいことも利点。なお、Pixel 6 / 6 Proは「Gorilla Glass Victus」という最新のカバーガラスでディスプレイを保護していますが、Pixel 6aはグレードの低い「Gorilla Glass 3」を使いコストを抑えています。また、背面パネルにもPixel 6 / 6 Proとは異なる素材が使われているそうです。ですが、決してPixel 6aが安っぽく見えるわけではないんですよ。3モデルが同等の品質に見えて、6aはカメラ部がさほど突起しておらず、そこを気に入る人も少なくないと思われます。

▲Pixel 6a(手前)は背面のカメラバーが出っ張っておらず、スッキリとした印象

ゲームをしたり、動画を見たりするには、大画面が有利であることは言うまでもありませんが、6.1インチは多くの人にとっては許容範囲でしょう。

デュアルスピーカーを搭載しており、イヤホンなしで音楽を聴く際も、そこそこ満足できる音質を得られます。なお、従来のPixel aシリーズはイヤホンジャックを搭載していましたが、Pixel 6aでは外されています。有線イヤホンで聴きたい場合は、自分でUSB Type-Cとの変換アダプタを用意する必要があります。

▲右側面に電源ボタンと音量ボタンを搭載。指紋センサーはディスプレイ内に搭載

▲左側面にSIMスロットを搭載。SIMは1枚しか挿せないが、eSIMを追加できる

▲底部にUSB Type-Cポートとスピーカーを搭載。スピーカーはディスプレイ上部にも備える

 

【理由2】カメラの画質にも満足

上位モデルと比べて、スペックに大きな差があったのがカメラ。Pixel 6 / 6 Proのメインカメラは50メガピクセルで、4つの画素を結合させて明るい写真が撮れる仕組みで、LDAF(レーザー検出オートフォーカス)を搭載しています。一方、Pixel 6sのメインカメラは12.2メガピクセルで、「デュアルピクセル位相差検出式オートフォーカス」に対応しています。

スペックを比べるだけでは、その程度の差があるのかは判断が付きにくいのですが、実際に、Pixel 6aで撮影してみると、画質を心配するのは、取り越し苦労でした。クリアで鮮やかな色で写り、「夜景モード」も若干粗くなる程度で、満足できる画質で撮影できました。

▲空はナチュラルに青く、緑も鮮やかに写った

▲屋内で料理を撮った作例

▲「夜景モード」で撮った作例

写真に写り込んだ不要なものを、あたかも最初からなかったように消せる「消しゴムマジック」には「カモフラージュ」という機能が追加されていました。指定した物体を消去するのではなく、色だけを同化させるというユニークな機能。修正ではなく、特殊な加工としても活用できそうな印象です。

▲Googleから提供された撮影キットで「消しゴムマジック」を試してみた。左が元の写真で、カメレオンを円で囲んで消去した結果が中央。「カモフラージュ」を選択すると、カメレオンの形状はそのままに、背景と同化する色になった

 

【理由3】リアルタイム翻訳など便利な機能を使える

筆者がPixel 6 Proを使っていて最も気に入っているのが「レコーダー」アプリです。録音と同時に(後からでも)文字起こしをしてくれる機能があり、精度も高いので、発表会やインタビュー取材のテープ起こしの手間を大幅に削減できています。Pixel 6aの「レコーダー」アプリでも、同じように、この文字起こし機能を使えることを確認できました。

▲「レコーダー」の文字起こしは、英語、日本語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、イタリア語に対応している

外国人との会話をリアルタイムで通訳してくれたり、日本語で入力したテキストを瞬時に翻訳してくれる「リアルタイム翻訳」機能が使えることも利点。従来から、Googleは翻訳に力を入れていましたが、Pixel 6 / 6 Proから搭載された「Google Tensor」によって、より使い勝手が向上した印象。世界中の多くの言語に対応しているので、これから海外に渡航する機会が増えたら、大いに役立つのではないかと期待しています。

▲「リアルタイム翻訳」は多くの言語に対応しているが、言語によって利用可能な機能が異なる

▲Googleアシスタントから起動する「通訳モード」は、外国人と会話するときに便利

▲SNSに投稿する際、入力した日本語をダイレクトに英訳することも可能

 

■この仕様で5万円台はお買い得!

上位モデルと同じ「Google Tensor」を搭載し、日常使いに必要十分な機能を搭載。GoogleならではのAIを駆使した便利機能も使える。比較的コンパクトで持ちやすい。ハイエンドに近いスペックで5万3980円。欲しい! と思ったら、買って後悔しない端末だと思いますよ。

>> Google Pixel

 

<取材・文/村元正剛(ゴーズ)

村元正剛|iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。

 

 

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