■所有欲をそそる細部へのこだわり

EVという目新しさ、グッドデザイン賞を受賞しているデザイン性もさることながら、細部へのこだわりが所有欲をそそります。

目を引く無塗装のアルミフレームに、荷台に据えられたアルミのチェッカープレート、そして「GE-N3抜きされた削り出しの保護用アルミプレート。これから使い込まれた部分はくすみ、接触が多い部分はピカピカに磨かれ、傷がつけば、それは走った記憶の刻印にもなります。

ちなみに、フレーム下部には、路面の石や障害物からモーターとフレームを守る、厚さ3mmのアンダーガード(スキッドプレート)を標準装備。
ボディカラーは、ブルーグレー、アンティークグリーン、アイスグレー、フォーンの4色。どれも彩度を意図的に抑えた落ち着いた色調で、街にも自然にもよく溶け込みます。
■見た目だけではない走りを考えた仕様

シティコミューターとしてはもちろん、見た目でもわかるように、オフロードバイクとしても遊べる特徴を持っています。平日は街の通勤路を静かに走り、週末は林道や不整地に連れ出す。GE-N3はそんな「二重生活」を堂々と両立させる、今までありそうでなかった1台なのです。
もちろん、モトクロスのように不整地をハイスピードで駆け抜けたり、大きなジャンプを飛んだりはできませんが、モトクロスやトライアルのライダーが開発に参加し、各種オフロードイベントで実際に走りこみながら性能を磨き上げというから、その性能は本物です。


前後に装着されたKENDA製のキャラメルブロックタイヤは、舗装路でも未舗装路でも対応するオン・オフ両用パターン。ひと目でわかる「走るために作られた足回り」といえます。
ちなみにフロント2.50-17、リア3.0-14というサイズは、85ccスモールモトクロッサーと共通規格で、社外のモトクロスタイヤへの交換も可能です。

ゴールドカラーの420サイズチェーンが、シルバーのアルミ削り出しスプロケットと組み合わさり、無骨な駆動系にしっかりとした存在感を添えています。

前サスペンションは、スプリングのイニシャルアジャスターとリバウンド減衰調整機構を備え、路面に合わせた細かい設定変更も可能です。

前後ブレーキとも、老舗karasawaの対向4ポッド油圧ディスクを装着。フロント203mm・リア160mmというローター径は、この車格に対して明らかに余裕のある制動力を実現。
実際、EVの加速を体験したときや、未舗装路を下っているときには、この制動力が安心につながりました。
どうです、この本気感。走りも所有欲も満たしてくれるのです。

走行モードは3段階(公道走行可能なモードは、1・2。クローズドコース専用に、特別な設定が必要なモード3を用意)。モードの切り替えは、右ハンドルの親指位置にある「+」「-」ボタンを押すだけの簡単操作です。
モード1はスロットルレスポンスが穏やかで、グリップの悪い路面や電動バイク初心者に向いています。
モード2はスロットルレスポンスが鋭く、電動バイク特有のトルクフルな加速を体感できます。昔でいう“ドッカンターボ”みたいな感じで、モード2に設定してアクセルを開けると、体が置いていかれます。
慣れるまではモード1で十分。アクセルコントロールに慣れたらモード2と併用することで、快適な走行を楽しめます。
ちなみにハンドルの切れ角は45度以上。これはトライアルバイクに匹敵する小回り性能で、狭い林道での方向転換も、クルマの荷室への積み込みもストレスなくこなせます。

そしてこのバイクは、なんといってもEVだから排気音がありません。これが意味することは大きく、林道でエンジン音を響かせて顰蹙(ひんしゅく)を買う必要もなく、早朝の住宅街で周囲を気にする必要もありません。
今回初めてEVバイクを体験しましたが、スロットルを開けることへのためらいがなくなり、電動であることが、走ることの「自由さ」を広げていることを実感しました。
【Specificarion】
全長:1820mm
ホイールベース:1255mm
シート高:790mm
重量:58kg
最高速度:約55km/h
走行距離(市街地実測):約50~60km
走行距離(30km定速):約100km
バッテリー:72V 24Ah
定格出力:0.6kW
最高出力:2.8kW
充電時間:約4時間(100V)
区分:第一種原動機付自転車
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