M1モデルユーザーも欲しくなるM2チップ搭載「MacBook Air」5つの進化ポイント

4. MagSafeがひっそり復活!

細かいポイントですが、一度は廃止されたアップル純正のマグネット式充電端子MagSafeがMacBook Airに戻ってきました。専用の端子で簡単に接続できます。これってメリットがふたつあって、ひとつはiPhone用に揃えた充電機器と共用できることです。

▲Thunderboltポートの隣にMagSafe端子(左端)も搭載

もうひとつは、充電用にThunderbolt(USB type-C)ポートを使う必要がないことです。結果として拡張ポートがふたつ、ちゃんと使えるようになるというのがいいんですよね。

▲右側面にはハイインピーダンスヘッドフォン対応3.5mmオーディオジャックが

そして反対側には3.5mmオーディオジャックを搭載。この端子、ハイインピーダンスヘッドフォン対応というのが謳い文句で、しかもハイレゾ対応の仕様となっています。ハイインピーダンスのヘッドホンというと音楽制作に使う高級ヘッドホン中心なので、ここもクリエイター志向ですね。

 

5. FaceTime HDカメラが1080p化

ビデオ会議などで活用する機会の増えたFaceTime HDカメラが、M1世代の720pから1080p対応になりました。これはショーケースイベントでも実際に見ても、若干解像度が上がったかなという程度。それより感心したのは、生活シーンに合わせて作り込んだ難しい照明の部屋でも色バランスが崩れないところ。これもM2チップによる補正のおかげだそうです。

▲画面上部にFaceTime HDカメラを搭載

M2世代「MacBook Air」のFaceTime HDカメラは、液晶画面上部にはみ出る形のノッチに収まっています。ただショーケースイベント参加中に撮影した写真を見比べていたら、ノッチ横の表示領域はメニューバーが存在する時しか使われていないことに気づきました。メニューバーに並ぶのは“ファイル”などの文字なので、ノッチ部を避けられるし、画面が欠けて見える心配もないということですね。

▲メニューバーのない画面ではノッチ横のディスプレイ領域は使われない

▲メニューバーのある画面ではノッチを避けてボタンを配置

*  *  *

最後に、M2世代「MacBook Air」の特徴をまとめてみます。

強力なM2チップにAV性能も整ったモデルです。本来MacBook AirはMacbookシリーズで最も安価なモバイルノートという立ち位置ですが、M2世代「MacBook Air」は性能の底上げが強力過ぎて、並大抵のモデルでは太刀打ちできない存在になっています。約18時間動作というスタミナ性能も一級品。

▲約18時間の長時間バッテリーを生かしてバルコニーでも使ってねというコンセプト

円安の影響もあり、お値段はM1世代から少し上がっていて、基本構成モデルがアップルストアで16万4800円から。でも、この中身なら別に高くないですね。M1世代MacBook Airユーザーの僕が欲しくなるのはもちろん、WindowsユーザーがMacに乗り換える場合でもベストモデルなんじゃないでしょうか。

>> Apple「MacBook Air」

 

<取材・文/折原一也

折原一也|1979年生まれ。PC系出版社の編集職を経て、オーディオ・ビジュアルライター/AV評論家として専門誌、Web、雑誌などで取材・執筆。国内、海外イベント取材によるトレンド解説はもちろん、実機取材による高画質・高音質の評価も行う。2009年によりオーディオビジュアルアワード「VGP」審査員/ライフスタイル分科会副座長

 

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