M1モデルユーザーも欲しくなるM2チップ搭載「MacBook Air」5つの進化ポイント

1. 薄さ11.3ミリのフラット化がスゴイ!

M2世代「MacBook Air」、デザインを一新しているんですよね。新モデルだから当たり前でしょ?…ではありません。MacBook Airシリーズって10年以上に渡ってディスプレイ側は付け根の方が厚みがあり徐々に薄くなっていくデザインでしたが、なんとM2世代「MacBook Air」では完全フラットに。これ、MacBook Airのユーザーには衝撃的な変化です。

厚さは全体を通して11.3mm。M1モデルは一番厚い部分で16.1mmあったので、全体がスリムになりました。体積ではM1モデル比20%削減。重さも1.24kgと約50gの軽量化となっています。

デザイン変更について担当者に質問をぶつけてみると、「新しいプロセッサに最適化されたデザインにした」とのこと。確かにM1世代のMacBook Airって、IntelCPU時代と全く同じボディだったので、アップルシリコンへの移行完了という文脈で理解しても良さそうです。

▲キーボードデザインもFnキーのサイズ等微調整されています

カラバリは既存色のシルバー、スペースグレイに加えてスターライト、ミッドナイトを追加。スターライトはゴールド系ですが、名前の通り光が当たった時の輝きがとても美しいんですよ。ミッドナイトは深いブルー系で、こちらも光を当てた際の変化がいいですね。

▲左からシルバー、スターライト、スペースグレイ、ミッドナイト

▲照明によってゴールド系に輝くスターライト

▲黒に近いブルーのミッドナイト

 

2. パフォーマンスはクリエイティブマシン

最大の変更点として、M2チップのパフォーマンスを語らないわけにはいきません。M1チップの時点で高速動作に定評があったのですが、M2チップでは8コアCPUと10コアGPUにより、RAW画像を扱う場合でM1チップと比べて40%高速化。

▲Googleマップもヌルヌルと動くM2チップのパフォーマンス

▲スクエニのゲーム『FANTASIAN』も従来比30%高速化

そして驚いたのが動画編集のパフォーマンス。M2プロセッサでは最大11ストリームの4K映像、2ストリームの8K映像を扱えるそうです。FinalCutによるデモ映像は、7ストリームの4K映像を合成+エフェクト込みの映像が余裕で動いていました。

▲7ストリームの4K動画を合成して再生するデモ

FinalCutではM1比で40%高速化。それだけでなくM2チップでは動画のエンコード・デコード共にハードウェアアクセラレーション対応となっているところがポイント。M2世代「MacBook Air」って位置づけはモバイルノートなわけで、それで4K動画を最大11ストリームはモンスター級ですね。

 

3. Dolby Atmosによる立体音響対応の4スピーカー搭載

僕が得意なオーディオ関連の変化としてM2世代「MacBook Air」は本体4スピーカー内蔵のサウンドシステムになりました。ちなみにM1世代はステレオスピーカーです。M2世代「MacBook Air」のスピーカーユニットの構成はウーファーとトゥイーターが2基ずつで、ディスプレイとキーボードの間の隙間に音の出どころが仕込まれています。

Dolby Atmosによる立体音響に対応しているAppleTV+の作品を観てみたのですが、正面の位置に包み込むような空間と広がり感を生み出すところが優秀。そのなかで音の移動感、分離感をクリアに再現します。モバイルノートというとスピーカーに期待できないのが常ですが、M2世代「MacBook Air」は例外的存在ですね。

空冷ファンを搭載しないファンレス設計というのもポイント。AV系ノートPCでも、発熱でファンが回るとクリアな音なんて台無しですからね。

 

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