サーキットで鍛えられた安全をすべてのライダーに! アライヘルメットが世界一安全といわれる理由

■憧れのライダーのレプリカも数多くラインナップ

1980〜90年代のレースが盛り上がっていた頃には、トップライダーのレプリカカラーのヘルメットをいくつもラインナップ。これも、多くのレーサーに愛用されていたことの証で、憧れたライダーも多いのではないでしょうか。

▲フレディ・スペンサー モデル

有名なのは1983年に最年少で500ccクラスを、1985年には500cc、250ccの両クラスでシリーズチャンピオンに輝いたフレディ・スペンサーのレプリカカラーでしょう。同社のレプリカヘルメットの中でも数多く売れたモデルで、実は今でも南海部品のオリジナルモデルとして販売されています。

▲平忠彦モデル

映画『汚れた英雄』で主人公のスタント役を務めたことでも知られている平忠彦のレプリカモデルも人気が高かったもの。その後、WGPや鈴鹿8耐などでも、このカラーのヘルメットで大活躍したので記憶している人も多いのでは。

▲ケビン・シュワンツ モデル

筆者が個人的に憧れていたのが、ダイナミックなライディングで人気の高かったケビン・シュワンツのレプリカモデル。1993年には500ccクラスのチャンピオンを獲得しています(その頃は別のカラーになっていて、こちらもレプリカモデルが販売されていました)。

▲ミック・ドゥーハン モデル

デザイン的にインパクトが大きかったのは、1994年から1998年まで5年連続で500ccクラスを制したミック・ドゥーハンのレプリカモデルでしょう。カラフルなスイカのようなデザインで、今見るとかぶるのに勇気が必要に思えますが、当時は多くのライダーがこのレプリカヘルメットをかぶっていました。

▲中野真矢モデル

ほかにも、SP忠男のアイコンでもある目玉のデザインが印象的な中野真矢モデル、“マモラ乗り”という言葉を生んだ独特のライディングフォームで有名なランディ・マモラモデルなど、記憶に残っているカラーがいくつもあります。

▲ランディ・マモラ モデル

 

■市販品にも最高峰の安全技術を投入

こうしたトップライダーがかぶっていたヘルメットも、実は一般ライダー向けに市販されていた製品と基本的には同一とのこと。これは、安全性についてはGPライダーも一般ライダーも最上のものを提供したいというアライの考え方に基づくものです。

▲カーボン素材を用いた「RX-7X SRC」(27万5000円)

同社のフルフェイスのラインナップには、フラッグシップモデルの「RX-7X」(トップライダーがかぶっているのは基本的にこのモデル)から、ツーリング向けの「ASTRO-GX」、レトロスタイルの「RAPAIDE-NEO」などがありますが、安全性については基本的に差をつけていないとか。グレードの違いは帽体構造や通気性などの快適性、デザインの違いによるものです。どのグレードのモデルであっても、安全性には妥協をしないという同社の姿勢が感じられます。

半世紀を超える歴史を重ねる中で、安全性に関わる技術は常にブラッシュアップを繰り返しています。FRPに用いられるガラス繊維は、グラスファイバーから強度が30%高いスーパーファイバーに進化。素材コストは約6倍とのことですが、安全性を高めるために採用に迷いはなかったといいます。

衝撃を吸収するための発泡体であるライナも、ヘルメットの部位に応じて硬度の異なる素材を一体成型。数多くの落下テストを繰り返してきたデータに基づき、使用範囲を細かくチューニングすることで理想的な緩衝効果を発揮することができるようになっています。

そして、アライ製のヘルメットは品質を確保するため、すべて自社工場にてハンドメイドで製造されています。塗装に関しても1gでも基準をオーバーしていれば研磨し直して調整する程の精度で仕上げられているとか。今日もさいたま市にあるアライの工場では、世界に誇れる安全なヘルメットが、1つひとつ手作業で生み出されています。

>> アライヘルメット

 

>> 【PRODUCT HISTORY】

<取材・文/増谷茂樹 写真提供/アライヘルメット>

増谷茂樹|編集プロダクションやモノ系雑誌の編集部などを経て、フリーランスのライターに。クルマ、バイク、自転車など、タイヤの付いている乗り物が好物。専門的な情報をできるだけ分かりやすく書くことを信条に、さまざまな雑誌やWebメディアに寄稿している。

 

 

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