◾️発明のヒントになる、発想法とは

さて、そんな安藤氏のあふれる好奇心や創造的思考はどこから生まれたのでしょうか? 展示「クリエイティブシンキング ボックス」の中で、歴史になぞらえながらその発想の源を追いかけているうちに、確実に感化されていくのがわかります。
▲「クリエイティブシンキング ボックス」では安藤氏のクリエイティブな発想を知る6つのボックスがある。こちらは「まだ無いものを見つける」ボックス。「チキンラーメン」の開発のきっかけになったアイデアを、海外の方や子どもたちにもわかりやすくパントマイムの映像で紹介している
▲「タテ・ヨコ・ナナメから見る」ボックス。いろんな視点を発見する柔軟性を学ぶ
「常識にとらわれず、なんでもヒントにし、アイデアを育てる、あきらめない」。安藤氏がそうであったように、今あるものの視点を変えて見てみたり、違うもの同士を組み合わせてみたり、当たり前と思っている常識を疑い、あきらめずに挑戦し続けること。その積み重ねが新しい価値を生むのだと気付かされます。
▲「あきらめない」ボックス。世界の偉人たちと肩を並べる安藤氏。一度や二度の失敗にもくじけない精神こそ大切だと気付かされる
◾️自分だけのアイデアから生まれる、自分だけの「カップヌードル」
▲会場にいた海外の方たちがデザインを楽しむ様子。1食500円(税込)。所要時間は45分(出来上がりまでの目安)
このミュージアムの目玉はなんといっても自分だけの「カップヌードル」を作れるアトラクション「マイカップヌードルファクトリー」。会場は一様に賑やかな雰囲気で、笑い、悩み、創造する人々で溢れていました。
まず、カップを自由にデザインし、好みのスープ・具材を選び、工場と同じ製造工程を体感しながら、世界で一つだけの「カップヌードル」を仕上げていきます。
<1>カップをデザイン

家族連れにカップル、海外からの観光客、修学旅行生など、たくさんの人が体験し、家族や愛するペット、愛しのキャラクターを独自の視点でデザインしていく様子を拝見しました。みんなとにかく、クリエイティブ!
▲ネット上のデザインなどを参考に、文字をデザインする人も
▲愛犬が遊ぶ様子や、担任の先生を描く人まで、面白いイラストも続々発見!
<2>麺をセットし、スープと具材を選ぶ
▲ハンドルを回して、「逆転の発想」で麺をカップにセット!
デザインしたら麺をカップにセットしていきます。ここでは「容器に麺をうまく入れることができない」という問題を解決するため、逆さにした麺にカップを上から被せて反転させる「逆転の発想」を体験。
▲「チリトマトヌードル」に「ひよこちゃん ナルト」や期間限定の特選具材「大豆チャーシュー」を加えたり、キムチやカニ風味カマボコを加えたり、好みが分かれるのも面白い!
そして悩ましい「選択」のとき。スープは4種類から1つ、具材は12種類から4つ選びます。味の組み合わせはなんと5,460通り! 最後は特製のパッケージに空気を入れて出来上がり。これを下げていると、なんとも誇らしい気持ちになるから不思議ですね(笑)。
▲オリジナル「カップヌードル」が見える透明パッケージも可愛い!
同じ材料が用意されているのに、出来上がるものはみんな違う。これはまるで“アイデア”そのものです。何を選ぶかに正解はありません。自由に発想・想像し、柔軟性豊かに楽しむことを忘れずにいたいですね。
「カップヌードル」作りを体験した後は、4階の「NOODLES BAZAAR -ワールド麺ロード-」へ。安藤氏が麺のルーツを探し求めて世界各国を旅する中で出会った、様々な麺料理を味わうことができます。「カップヌードル」のフレーバーでも採用しているトムヤムクンやラクサ、「ミニチキンラーメン」も味わえますよ。
▲異国情緒たっぷりの雰囲気も楽しみの一つ!
▲「トムヤムクンヌードル(タイ)」1食500円(ハーフサイズ)、「チキラーソフト」1食400円(いずれも税込)。「チキンラーメン」がトッピングされた「チキラーソフト」が意外な美味しさでハマりました
◾️創造力は、誰の中にもある
『カップヌードルミュージアム 横浜』は、インスタントラーメンの博物館であると同時に「発明や発見の大切さを楽しみながら学べる場所」でした。展示を見て、さわって、遊んで、食べて、楽しむ。その体験を通して感じたのは、創造力とは特別な才能ではなく、「まずはやってみよう」から始まるということ。
「カップヌードル」を味わうとき、その一杯の向こう側にある発想の物語も思い出してみてください。

<取材/編集部 写真/猪俣博史>
カップヌードルミュージアム 横浜
住所:神奈川県横浜市中区新港2-3-4
TEL:045-345-0918 (案内ダイヤル)
開館時間:10:00〜18:00 (入館は17:00まで)
休館日:火曜(祝日の場合は翌日)、年末年始
入館料:大人(大学生以上)500円、高校生以下は無料(別途、各アトラクション利用料あり)
>>ホームページ
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