軽いのにちゃんと撮れる。「LUMIX L10」を街に持ち出して分かったこと

パワーズームなのでズーミング操作を軍艦部のレバーで行います。レンズのズームリング操作ほどにはパッと変更できないので、スチールメインだと少し使いにくさを感じる場面もありました。

ただ、それ以上にこのレンズ一本でかなり幅広いシーンをカバーしてくれる汎用性の高さが、日常を切り取るスナップ撮影にピッタリだと感じました。

レンズが伸びる見た目は、第1回でも触れたように好みが分かれるところですが、実際に撮影していると、このレンズの守備範囲の広さにはかなり助けられました。見た目の好みより、撮れるシーンの多さが勝つ場面は多いと思います。

 

■近接撮影も強いから、花も食事も“つい撮りたくなる”

LUMIX L10はワイド端で最大3cmまで近寄れるスペックで、近接撮影にもしっかり対応してくれます。マクロモードはレンズ鏡筒のレバーで変更できるので、操作性も良好です。

▲LUMIX L10、24mm(35mm換算)、シャッタースピード1/1000秒、F1.7、ISO250

▲LUMIX L10、47mm(35mm換算)、シャッタースピード1/250秒、F2.7、ISO320

日常の中で「ちょっと撮っておこう」と思う被写体は、意外とこうした近い距離のものが多い気がします。たとえばランチの一皿や、テーブルの上のものなど、スマホで済ませてしまいがちな場面でも、L10を取り出したくなります。そこにはやはり、4/3型センサーと明るめのレンズが生み出す“ちゃんとカメラらしい描写”があるからだと思います。

 

■LUMIX L10は、日常を軽やかに切り取るためのカメラだった

LUMIX L10は、ハイエンド機のような圧倒的なAF性能や、ポケットカメラのような極端な小ささを持っているわけではありません。けれど、日常の中で無理なく持ち歩けて、撮りたいと思った瞬間にきちんと応えてくれるバランスの良さがあります。

▲LUMIX L10、75mm(35mm換算)、シャッタースピード1/250秒、F2.8、ISO100

軽いこと、起動やレスポンスが軽快であること、標準ズームの守備範囲が広いこと、そして近接撮影でも使いやすいこと。こうした要素が積み重なったLUMIX L10は、日常のスナップカメラとしてかなり完成度の高い一台だと感じました。大げさなカメラ感がなく、それでいてスマホとはひと味違う写りが得られる。この“ちょうどよさ”こそが、このカメラの本質なのかもしれません。

次回は、LUMIXらしい色の楽しさやリアルタイムLUT、アプリ連携まで含めて、LUMIX L10がいまどきの趣味カメラとしてどこまで現代的に楽しめるのかを見ていきます。

>> パナソニック「LUMIX DC-L10」

>> 趣味カメラの世界

<取材・文・写真/田中利幸 モデル/田淵瑚都(@tako_ism)、深井モエカ(@shinnimoeka)>

 

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