CT125ハンターカブ、モンキー125、スーパーカブC125と並んで、「ホンダのアイコニックシリーズ」としてコアな支持を集めるダックス125。
胴長で太いTボーンフレーム、足つきの良い低重心スタイルなどが特徴ですが、このダックスの基本構成ははるか57年前の1969年に確立されたものでした。
初代ダックスはなんとフロント部分がフレームから分離するという仕組みで、コンセプト・構造双方が超画期的なモデルでもあり、半世紀以上バイクファンを魅了し続けた「小さな名車」でもありました。
▲ダックスシリーズの57年の歴史を振り返ります(画像:ホンダ)
■アウトドアシーンの「ママさん用バイク」として開発
かつて東京・日野に多摩テックというモータースポーツを推進するための遊園地がありました。この遊園地の遊具として開発されたのがモンキーでした。後に市販化され、主にアメリカのアウトドアシーンで「子どもが遊ぶバイク」として相応の支持を得ました。
「子どもが遊ぶバイク」として浸透したモンキーでしたが、「では、その横にいるママさんにも、乗れるバイクがあったほうが良い」として開発されたのが、1969年発売の初代ダックス(50/70)でした。
当初のモンキーは「クルマに乗せてアウトドアスポットまで持っていく」ことを想定した「車載できるバイク」だったわけですが、初代ダックスも同様のコンセプトでした。
▲1969年発売の初代ダックス(画像:ホンダ)
▲「ママさん向け」を強調するためか、カタログにはダックスを前に喜ぶ女性の姿も(当時のカタログより)
▲ダックスのフロントを分離させて車載する様子(当時のカタログより)
▲ダックスの車載例を、四輪の車種ごとに紹介しています(当時のカタログより)
▲車載のための分離のフロー(当時のカタログより)
ハンドル周りのノブ、トップブリッジ、レバーなどをいじってフロントを分離させ、車格の小さなクルマにも乗せる斬新な構造で、これは1970年発売のモンキーZ50Zにも採用されました。初代ダックスのほうが先、または同時開発だったことを思うと、当時のホンダがダックスに注いた強い開発意欲を感ぜざるを得ません。
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