雲丹のような味わい!? 秘境・平家の郷で800年受け継がれる伝統食「山うにとうふ」とは

寿永の昔、平家の落人が戦に敗れ、たどり着いた「落人村」といわれる五木村。九州中央山地に位置し、周囲を山々に囲まれた小さな集落です。

五木村で約800年前から受け継がれてきた「豆腐の味噌漬」を現代風にアレンジしたのが、今回紹介する「山うにとうふ」。山深い土地で育まれ、今も受け継がれるその味の歴史と魅力に迫ります。

 

◾️戦に敗れた平家の落人がたどり着いた、山間の小さな村

 

▲「五木の子守歌」でも知られる五木村は、四方を山々に囲まれた小さな集落だ

熊本市内中心部から車で3時間ほど。人吉市から九州中央山地に向かうと、静かな山間の集落に、その店はあります。

平家の落人が戦に敗れ、たどり着いた落人村という言い伝えが残る五木村。「五木の子守歌」でも知られるこの地は、山深い土地ならではの独自の食文化を育んできました。

 

▲店の近くには清流川辺川が流れ、四方を山に囲まれている

日本一の清流といわれる川辺川の近く、五木村中心部に建つ『五木久領庵』は、まるで昔話の世界にタイムスリップしたかのような店構え。国道沿いにあり、隣には道の駅もあり、立ち寄りやすい場所です。もともとは、国道沿いではなく、細い道を山手に進んだ場所の本社工場兼本店で販売されていたそうです。

「五木屋本舗の本店があるのは、かつて『久領地区』と呼ばれていた場所ですが、頭地地区に統合され、今はその地名はなくなってしまいました」と話すのは、二代目社長の橋本貴也さん。

もっと多くの人に「山うにとうふ」を知ってもらいたいとの思いから、この店をオープンしたそうです。「久領地区という地名はなくなっても、感謝の気持ちを込めて後世に残していきたいとの思いで店名を決めました」とも語ります。

 

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