【東京駅周辺の老舗】名建築で味わう、手作りアップルパイとウイスキーの余韻『Café 1894』

◾️ゆったりと「自家製クラシックアップルパイ」を。

▲「自家製クラシックアップルパイ」1,400円(税込)

そんな「Café 1894」を訪れたら、ぜひ味わいたいのが、カフェタイムの不動の人気を誇る「自家製クラシックアップルパイ」です。特徴は、ずっしりとした丸型のフォルム。ホールから切り分ける三角形のアップルパイや、薄いパイ生地で具材を包んだドーム型のタイプとはひと味違います。

一人分ずつ型にパイ生地を敷き、コンポートしたりんごとカスタードクリームを重ね、仕上げにクランブルを散らして焼き上げます。生地の成形から焼成まで、すべて店内で一つひとつ丁寧に仕上げています。

 

ナイフとフォークでいただくスタイルも、このおいしい体験の一部。

表面を覆うクランブルにナイフを入れると、砕いたナッツの香ばしさがふわり。ひと口食べれば、ほろほろとしたクランブルの食感に、りんごのやさしい甘みとカスタードクリームのコクが重なります。

好みでバニラアイスを添えれば、ひんやりとした口当たりが加わり、クランブルの香ばしさやりんごの風味もいっそう引き立ちます。異なる食感や温度が織りなす味わいは、ひと口ごとに新しい発見があります。

 

▲ほろほろ食感のクランブルとりんごのコンポートがベストマッチ

提供開始から10年。この美味しさを求めて、繰り返し訪れる人も多いそう。

2024年11月23日には、併設する美術館の設備入れ替えなどに伴う約1年半の休業を経てリニューアルオープン。営業再開当初は注文が相次ぎ、品切れになった日も1日だけあったそうです。

現在も多くの人に愛される名物のひとつで、1日に何度もオーブンを稼働させながら、売り切れることのないよう、毎日仕込みを行っていると言います。

 

食事の締めくくりはもちろん、ボリュームがあるため、これを目当てに訪れて楽しむのもおすすめです。ディナーのあとや午後のティータイムにも親しまれる、訪れたら外せない名物です。

 

▲1人での来訪なら、カウンター席もおすすめ

ランチやディナーは予約で埋まることも多い人気店ですが、バー利用ならタイミングによっては気軽に立ち寄れることも。

約100種類のウイスキーを取りそろえ、料理やデザートとのペアリングも提案。ほっと一息つきたいときの一杯や、甘いものとお酒のペアリングを楽しみたいときにもぴったりです。

 

◾️ウイスキーの温かなオリジナルドリンクを一緒に

▲グレンドロナック 12年

中でも注目したいのが、「自家製クラシックアップルパイ」と「グレンドロナック 12年 アールグレイ割り」のペアリングセット(税込2,100円)。シングルモルト・スコッチウイスキー「グレンドロナック 12年」に、相性のよいアールグレイティーを合わせた温かなオリジナルドリンクです。ウイスキーが持つシナモンを思わせる風味と、紅茶の華やかな香りが楽しめます。

りんごの甘みやクランブルの香ばしさに、紅茶の華やかな香りとウイスキーの奥深い風味が重なります。コーヒーや紅茶と合わせるいつものカフェタイムとはひと味違う、大人のためのペアリングです。

 

「Café 1894」が大切にしているのは、期待を超えるサービス。店長の榊さんは「この建物が持つ圧倒的な雰囲気に甘えるのではなく、この場所にふさわしい料理とサービスを追求していきたいです」と話します。建築の美しさだけでなく、そこで提供する一皿や一杯の質にもこだわりを見せます。そんな空間と料理、そしてサービスの両方を大切にする姿勢が伺えます。

また、こちらでは美術館で開催中の展覧会に合わせた限定デザートも提供しています。作品や展示の背景を踏まえ、食を通じて展覧会の世界観を表現する試みも、美術館併設のカフェ・バーならでは。美術館で作品を鑑賞したあと、限定デザートを味わいながら、その余韻に浸ることができます。

 

▲床のタイルは、19世紀の英国の建築文化を感じさせるデザイン

東京駅周辺での仕事の合間にひと息つきたい日も、旅の途中で少し特別な時間を過ごしたい日も。明治時代の銀行営業室を再現した空間で、手作りのアップルパイを味わう。紅茶の香りをまとったウイスキーカクテルを傾け、食後の余韻に浸るひとときが、慌ただしい街の中で気持ちを切り替える時間になってくれるはず。

東京駅を訪れたら、少し足を延ばして丸の内エリアへ。名建築と食の両方を味わいながら、豊かな時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

 

Café 1894
住所:東京都千代田区丸の内2丁目6-2 三菱一号館美術館1F
定休日:不定休
営業時間:11:00〜23:00(L.O. 22:00)

<取材・文・写真/岩井なな>

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