革新的な掃除機からバルミューダ「ザ・トースター」の意外な裏技も!最新家電レポ3選

■安心・安全に使える窓掃除ロボットが登場

安蔵:最初にロボット掃除機を紹介しましたが、窓用のロボット掃除機も登場しました。

奈津子:韓国RF社の「ウインドウメイト RTシリーズ」ですね。2台で1セットになるセパレートスタイルの見た目、窓を挟んで掃除するという発想が斬新で面白いと思いました。

▲セールス・オンデマンドが2018年2月22日に発売する韓国RF社の窓掃除ロボット「ウインドウメイト RTシリーズ」。4機種をラインアップしており、直販価格は6万4800円と6万9800円

安蔵:先行するエコバックスの「WINBOT」は窓に吸い付くタイプですが、ウインドウメイトは永久磁石で挟み込むんですよね。

奈津子:実際に装着するのを試させてもらいました。担当の方がやるのを見ていると簡単そうだったのに、自分で取り付けてみると、流れを覚えるのがちょっと難しかったです。それと、思ったより力が必要だと感じました。

安蔵:どんなところで力が必要になりました?

奈津子:主に2箇所です。製品をそのまま窓に設置しようとすると、強力な永久磁石の力で「バチン」というものすごく大きな音とともに勢いよくくっついてしまいます。そのため、付属する専用のスポンジを窓とクリーニングユニットの間に挟んで取り付けるんです。挟み込んでからスポンジをゆっくりとスライドさせて取り外すのですが、片手でやらなければいけないので意外と力が必要でした。

▲ウインドウメイトを取り付けているところ

安蔵:万が一落ちてしまうと怖いので、おっかなびっくり引き出す感じでしたね。

奈津子:2つめは、窓を清掃し終わった後で、本体を窓から取り外すときです。これは両脇の下の筋肉がものすごく刺激される感じで、なかなか開かないジャムの瓶を渾身の力で開けようとするぐらいの力が必要でした(笑)。ただ、使い続けていくなかでコツさえつかめば、もう少しスピーディーにできるようになりそうな気がします。

安蔵:奈津子さんは握力がかなり小さいんですよね。

奈津子:9kgくらいしかない“スーパーか弱い系女子”なんです(笑)。でも本体自体は軽いので、重くて持てないということはありません。あくまでも磁石の強力なパワーに圧倒されました。

▲取り外すときも、握力の小さい奈津子さんではちょっと大変だったようだ

安蔵:永久磁石のパワーは確かにすごいですね。電磁石だと電源が切れた途端に落ちてしまいますが、永久磁石ならその不安はありません。

奈津子:ただ、ボーっとしてたら取り付け前や取り外し後に指を挟む危険性もあるので注意した方がよさそうです。収納時も、ぴったりと重ならないようにカバーを付けるなどのフォローが必要です。

安蔵:掃除自体はスムーズに進みますね。スタートしたら窓枠の幅を確認しながら、上まで到達し、そこからZ字を描くように進んでいきます。1カ所を往復するような形で重ね拭きしていくような動きでした。

▲センサーで窓の大きさを感知しながら進んでいく

奈津子:永久磁石の力でしっかりと圧力をかけながらきれいにしてくれますね。音が静かなのもいいと思いました。ただ、一番汚れがたまりやすいサッシの周辺だけを念入りにする機能がないのはちょっと残念に感じました。そこはまだ手動で頑張る必要がある感じですね。

安蔵:バッテリー駆動時間は約90分。幅90cm×高さ180cmくらいの普通の窓なら1枚あたり10分で掃除できるので、そのサイズなら1回の充電で9枚まで掃除できます。これは結構頼もしいかも。

奈津子:実勢価格は7万円前後と安くないですね。一般住宅だとそんなに頻繁に窓を掃除することもないような気がしますけど、事務所やお店なら元を取りやすいような気もします。

安蔵:ただ、1つ気になる点がありました。。それは窓の厚さに応じて4つのモデルから選ばなければいけないことです。

奈津子:窓の厚みを調べられる「窓厚メジャー」をお店などで配布するそうですね。窓枠の外側から挟み込めば、窓の厚さと対応するウインドウメイトのモデルが分かるようになっています。でも、もし引っ越し先の窓の厚さが違ったら、使えなくなっちゃうんですよね?

▲無料で配布している「窓厚メジャー」を使うことで、窓の厚さを調べることができる

安蔵:そうなんですよ。永久磁石が強すぎると動かなくなってしまうし、弱いと落ちる危険性がありますから、対応する厚さでなければ使えません。

奈津子:コストは上がりそうですけど、窓の厚みに対して機器側で調整できれば、使い勝手がさらに良くなるような気がします。

安蔵:例えば、窓の厚さに合わせてダイヤルを回すことで、永久磁石同士の距離を広げたり、もしくは永久磁石の上にカバーをすることで磁力を弱めたり。どちらもかなり原始的ですが、いろいろな方法はありそうです。今回のモデルは第1号機ということで、そのあたりの進化は第2世代目以降に期待したいところです。

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