アメ車だけじゃない!日本車にもあったウッドパネルの人気が再燃?

■ジープグランドワゴニア -大排気量SUVならではの優雅な雰囲気を!

▲カントリーな雰囲気に溢れたグランドワゴニア

ウッドパネルをまとった車として真っ先に思い浮かぶのがジープグランドワゴニア。1962年に登場してから大きなモデルチェンジを行うことなく’91年まで製造されたアメリカを代表するSUVのひとつです。

クラシカルな雰囲気のボディは全長4800mm×全幅1900mm×全高1800mm。大人5人がゆったり乗ることができ、その上、荷物もたくさん積むことが可能なので、アウトドアスポーツを楽しむ人にもファンがいるモデルです。インテリアはレザーがふんだんに使われており、アメ車ならではの優雅が雰囲気にひたれます。

エンジンは5.9L V8 OHVでミッションは3AT。現代の車と比べたらお世辞にも燃費がいいとはいえず、また大排気量ゆえ自動車税をはじめとする維持費もかなりかかりますが、ウッドパネルが貼られた大きなボディはヘビーデューティーなスタイルにがっつりハマるはず。

 

■ビュイックリーガル -ウッドパネルが貼られたワゴンの人気が再来!?

▲’90年代に流行したビュイックリーガルワゴン

1973年にアメリカでデビューしたビュイックリーガル。本国で3代目となるこのモデルは、ヤナセが正規輸入したほか、並行輸入でも日本に入ってくるほど人気のあるモデルでした。なかでもワゴン(エステート)は’90年代に若者から絶大な指示を受けました。

2000年代に入るとステーションワゴンからSUVにブームが移り、その影響でリーガルワゴンもあまり注目されなくなります。しかし2015年くらいからまた街でチラホラ見かけるようになった気がします。

駆動方式はFFで、エンジンは3.1L V6。フロントはベンチシートでミッションはコラムシフトなので足元が広々! そして広大な荷室には、後ろ向きで2名が座れるエマージェンシーシートが備わります。リアハッチはガラス部分のみを開けられるようになっています。

 

■日産セドリックワゴン/グロリアワゴン -ゆったり乗れるベンコラ仕様のウッディワゴン

▲音楽関係者の機材車としても人気があるセド/グロのワゴン&バン。ウッド仕様を何台も指名買いしている人もいるほど

1980年代になると、日本の自動車メーカーもワゴンモデルやバンモデルのボディにウッド調デカールを貼ったものを発売しました。クラウン、シビック、ギャランΣなどのワゴン/バンがウッド仕様を出していましたが、群を抜いて人気だったのが、日産のセドリック/グロリアのワゴンでしょう。

’83年に登場したY30型セドリック/グロリアは’87年にY31型へとモデルチェンジされますが、ワゴンとバンはそのまま継続販売され、なんと’99年まで製造されます。’90年代にはセド/グロのローダウンがブームになったことも。

荷室が大きくたっぷり荷物が積めるのでサーファーからも支持されたセドリック/グロリア。フロントシートはベンチシート、シフトはコラムシフトという「ベンコラ」と呼ばれた仕様なので、ゆったりした気分で運転できます。

 

■日産ラシーン -オプションでウッドステッカーを用意

▲1994年にデビューしたラシーン。直線的なボディにウッドステッカーが似合う

4メートルに満たないコンパクトボディながら本格的な4WDシステムを搭載。現在までカルトな人気を誇るラシーンには、純正オプションでウッドステッカーが用意されていました。

ボディがスクエアでクラシカルなデザインなので、ウッドの雰囲気がよく似合います。ボディカラーも豊富で、ウッドステッカーとのカラーバランスを楽しむことができますよ。

 

■ウッド仕様カスタムモデルをつくっているショップも

▲フレックスが展開するリノカ

単に中古車を販売するだけでなくライフスタイルの中に溶け込むクルマを提案するショップの中には、1980年代~’90年代のクルマにウッドパネルを使ったカスタムを展開しているところもあります。

代表的なショップがランクルやハイエースを多く扱うフレックス。「古くなったけれども良いクルマを自分らしくデザインして、長く乗ろう」というコンセプトで生まれたリノカは、アメリカンクラシックシリーズでウッドパネルを使ったヴィンテージな雰囲気を提案しています。

また、ボルボ専門店のドクターVは240を北米仕様風にカスタムする中で、オーガニックなウッドパネルを開発。ひと味違ったクラシックボルボを楽しむライフスタイルを提案していますよ。

 


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(文/高橋 満<ブリッジマン>)

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