どれも記憶に残るモノばかり!国産名&珍オープンカー12選

3. スズキ カプチーノ

ビートと同時期に登場した、個性あふれる軽自動車。その頭文字をとってABCトリオと呼ばれたりもします。それがマツダAZ-1、ホンダビート、そしてスズキが作ったカプチーノです。

ビートが運転席の後ろにエンジンを配置するMR方式だったのに対し、カプチーノはフロントにエンジンを縦置きするFR方式を採用。軽自動車は限られたサイズの中で最大限のスペースを確保するため、エンジンを横置きにしてエンジンルームを小さくするのがセオリーだったのに、カプチーノはロングノーズショートデッキというスポーツカーの王道的なスタイルを採用しました。

ルーフはクローズド、Tバールーフ、タルガトップ、そしてフルオープンと4つのスタイルをラインナップ。

走りはターボならではの鋭い加速を楽しめる仕様で、峠を攻める人たちからも選ばれたほど。頭文字Dにも登場することで知られています。

 

4. ホンダ S2000

ホンダ創立50周年を記念して1999年に登場した2シーターオープンのS2000。ホンダのスポーツモデルといえば、NSXやビートのようなMRか、インテグラタイプR、シビックタイプRのようなFFが主流でしたが、S2000はFR。ホンダのFRはS800以来、実に29年ぶりの登場でした。

S2000はオープンモデルであると同時に、ホンダが魂を注いだリアルスポーツでもあります。ボディはハイXボーンフレーム構造によりオープンモデルとは思えないほどの高剛性を実現。シャシー性能はエンジンパワーを常に上回ることが課せられました。

前期型に搭載されるエンジンは2L直4のNAで、最高出力250ps、最大トルク22.2kg-mを発生。ただ、このエンジンはかなりピーキーで扱いづらい面もあり、2005年11月以降の後期型では最高出力242ps、最大トルク22.5kg-mを発生する2.2L直4に変更されています。

2009年9月の販売終了後も人気は衰えることなく、現在は中古車相場が高騰。低走行で状態のいい中古車は500万円前後で取引されています。

 

5. ダイハツ コペン

2002年に登場した丸目の愛らしいルックスが特徴的な初代コペンは、90年代に流行した軽オープンとは一線を画し、ラグジュアリー志向になっているのが特徴。

コペンの象徴となっているアクティブトップは電動開閉式のハードトップで、一台でオープンとクーペ、両方の楽しさを味わえます。ボディの塗装はクリア塗装を2層にした5層コートに。インテリアは標準モデルはフルファブリックですが、特別仕様でタンレザーやアルカンターラを使ったもの、レカロシートがおごられたものなども用意されました。

搭載エンジンは64psを発生する直4ターボに。その走りはルックスに似合わず(?)スポーティ。さらに、よりスポーティな走りを楽しみたい人のために、ルーフを着脱式にして軽量化したディタッチャブルトップ仕様も用意されました。

▲ダイハツ コペン(2代目)

初代コペンは2012年に生産終了。2014年に2代目が登場しますが、初代は現在でも多くのファンから支持されています。

 

6. 日産 フィガロ

1987年からスタートした日産のパイクカーシリーズ。初代マーチをベースに、レトロで可愛らしい雰囲気をまとったクルマたちは社会現象となりました。また限定モデルでありながら注文が殺到したため、規定台数に到達した後も増産されることに。

フィガロはBe-1、パオに続くパイクカーの第3弾モデルで1991年に登場。コンパクトでありながらリアシートを備えた4座オープンで、外観だけでなく内装もクラシカルな雰囲気にまとめられています。

デビューから30年近くたった現在でもファンは多く、フィガロの中古車専門店も存在しています。

 

7. ホンダ S660

ビートの後継モデル的位置付けになるS660。64psを発生する直3ターボを運転席後方に配置したMRモデルで、ルーフはタルガトップ。左右の窓以外に、リアの小さな窓も開閉できるようになっています。この窓を開けるとエンジン音や独自にチューニングされたターボのブローオフバルブ音がダイレクトに聞こえ、スポーティな気分を高めてくれます。

トランスミッションは軽自動車初の6MTと7速パドルシフト付きのCVTを用意。2020年1月のマイナーチェンジで上級グレードのαはステアリングやシフトノブにアルカンターラが使われるなど、高級感も高められています。

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