今までにない視点で家電業界を席巻する「サードウェーブ家電」の実力【GoodsPress AWARD 2022】

【GoodsPress AWARD 2022】

機能、デザインはもちろん、革新性、コストパフォーマンスなど、さまざまなアプローチで我々を刺激したアイテムを表彰する年末恒例「GoodsPress AWARD」。各ジャンルの識者が厳選した“2022年の顔”をぜひチェック。

価格を抑えつつ機能やデザインまで秀逸な「サードウェーブ家電」の動きが、市場を賑わせている。ある機能に特化していたり、消費者の声を反映させたアイデアが詰め込まれたりと、とにかく面白いこのシーンを見逃すな!

※2022年12月6日発売「GoodsPress」1・2月合併号48-49ページの記事をもとに構成しています

 

■ニッチでも熱狂的な潜在需要を秘めたカテゴリーを常に模索する

ドン・キホーテのPB企画開発、家電部門の責任者である水橋晃司さんに、PBの「情熱価格」について話を伺った。

ーードンキホーテのPB「情熱価格」はどういったブランドなんでしょうか。

2009年にスタートしたオリジナルブランド「情熱価格」は、'21年2月にブランドリニューアルし、PBはPBでも、企業が所有する“プライベートブランド”ではなく、お客様と一緒につくる“ピープルブランド(PB)”として宣言いたしました。ブランドメッセージ「ドンドン驚き」を掲げ、ブランドリニューアル以降、食品・家電・日用品・衣料品など多岐にわたるカテゴリーで合計1100点の商品を発売しています。

また、お客様が求めるものをより具体化し、期待にお応えしていくため、「情熱価格」に対するダメ出しを募集する「ダメ出しの殿堂」も開設しています。

ーー「ダメ出し」によって改善された家電などはあるのでしょうか?

直近だと「Wi-Fi接続スマホ連動ネットワークカメラ 留守番名人」は、「本体が丸っこくて倒れちゃう!」「商品名もパッケージも全然良さが伝わってこない!」というダメ出しから、本体デザインとパッケージを一新し、商品名もお客様からいただいた案を採用し「留守番名人」に変更。性能もバージョンアップしました。

ーー大手家電メーカーが踏み込まない領域や価格設定に挑戦しており、「攻めている」印象があります。

当社では、たとえニッチであっても熱狂的な潜在需要を秘めたカテゴリーを常に探しております。その結果、独自性の高い商品の開発につながり、お客さまから熱い支持をいただいています。

ーー正直「失敗しちゃったな」という家電はありましたか?

最近だと、マルチに使えるスタンドを開発しました。ノートPC、タブレット、スマホで使える優れもの商品なんですが、3段階変形の考えから変形ロボのパッケージにしたところ、どんな商品かわからなくなり、お客様に伝わらず全然売れませんでした!(笑)

――逆に「これは反響があった!」という一番の商品は?

『炊飯器 絶品ご飯シリーズ』は、シリーズ年間累計販売台数が約5万5千台と大変ご好評頂いております。「絶品ごはんシリーズ」は精米事業も手掛け、お米に対する強いこだわりがあるアイリスオーヤマ様と共同開発したからこそ出来た商品です。

ーーアイリスオーヤマやメリタなど、いわゆる競合メーカーとコラボをするメリットは何なんでしょうか?

さまざまなメーカー様と共同開発することで、高い品質を担保しながら、スピード感のある商品開発ができることがコラボのメリットです。

ーーズバリ「情熱家電」の魅力を教えてください。

無駄な機能を省き、核となるべき機能に集中特化することで驚安価格を実現し、お客様に「これが欲しかった」と感じていただける、ドンキでしか買えない家電を目指していきます!

ドン・キホーテ PB企画開発 家電部門責任者 水橋晃司さん
2006年ドン・キホーテ入社。入社以降家電に携わり、2017年からPB企画開発へ異動。世界中の展示会を参考にドンキらしい家電を企画・開発している

 

 

■消費者の声がダイレクトに反映される「ダメ出し」サイトとは?

「ダメ出し」によって改良・改善を行う「情熱家電」。「留守番名人」など、消費者のリアルな声を反映させて実際にリニューアルしている。

>> 「ダメ出しの殿堂「ドン・キホーテ」ー情熱的改善要求ー」

 

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