いまさら聞けないコード決済選び、最初の一歩 ー〇〇Payの選び方[19]

■まずは契約中の携帯会社に合わせたサービスを選ぶ

ポイント還元を有効活用するうえで基本になるのは、すでに利用しているサービスに合わせてコード決済サービスを選択するということ。コード決済アプリを使うのであればスマホは持っていると思います。大手携帯電話会社の回線を契約している場合には、そこに関連しているサービスを選択しておくのがオススメです。

▲au PAY

例えば筆者の場合は、auをメインの端末として契約しているので、「au WALLET」アプリ(※)のau PAYを使っています。「au WALLETクレジットカード」(※)で支払った際に付与されたポイントを扱えるし、携帯電話料金として支払った額からもポイントが貯まります。

貯まったポイントは、コード決済だけでなく「au WALLETプリペイドカード」(※)でも利用できるなど、複数の支払い方法を跨いで柔軟に運用できる点でも重宝しています。また、「au Wowma!」(※)でのオンラインショッピングでの決済などにも利用可能です。

※2020年2月からブランドが統一されるので、それぞれ「au PAY」アプリ、「au PAYカード」「au PAYプリペイドカード」「au PAYマーケット」に名称が変わります。

同じような感覚で、NTTドコモユーザーなら「d払い」、ソフトバンクユーザーなら「PayPay」を使えるようにしておくと良いでしょう。携帯電話回線の契約に紐づいて付与されるポイントを、無駄なく運用することが可能です。例えば、ソフトバンクユーザーなら長期契約特典がPayPayボーナスで付与されます。少数派だとは思いますが、楽天モバイルを使っている場合にも、「楽天ペイ」を選んだ方が良いというのも言わずもがなです。

もちろん、auユーザーだけど「PayPay」をフル活用する、ソフトバンクユーザーだけど「au PAY」ばかり使う、ということができないわけではありません。しかし、管理の手間や、還元キャンペーンのお得さを鑑みると効率はよくありませんので、特定の機能や利用方法によほどのこだわりがなければ避けた方が無難です。

 

■2つ目のサービスは利用スタイルによって選ぼう

なるべくサイフを持ち歩かないキャッシュレス生活を貫きたい場合には、予備として2つ目のコード決済サービスも使えるようにしておくと便利になります。

「メルペイ」が老舗の「Origami」を買収したことで、選択肢はかなり狭まったので、これからキャリア系以外のコード決済アプリを選ぶなら実質的には「メルペイ」か「LINE Pay」の2択となるでしょう。

▲メルペイ

決済サービスのメルペイは、実際にはフリマアプリの「メルカリ」に組み込まれています。メルカリを利用している人にとっては、売上として得たポイントをそのまま決済に利用できるので便利です。またメルカリでの売買を積極的に行なっていないとしても、コード決済だけでなく、iDによる非接触決済が可能な点は魅力。

▲LINE Pay

一方、LINE Payは、友だちに対して個人間送金できる機能が秀逸。トーク画面を通じて、飲み会代金の割り勘分を渡したりできるので、使い方を覚えておいて損はありません。また、LINE Payの残高を利用してプリペイド支払いが行える「LINE Pay カード」を発行できるので、クレジットカードを持っていなかったり、コード決済や非接触決済に非対応のお店でもスマホ決済サービスで支払いたいような人にもオススメできます。

*  *  *

以上をまとめると

  • NTTドコモユーザー → d払い
  • auユーザー → au PAY
  • ソフトバンクユーザー → PayPay
  • 楽天ユーザー → 楽天Pay

が基本で、サブとして

  • iDが使いたいなら → メルペイ
  • 個人間送金がしたいなら → LINE Pay

に手を出すといいかと思います。

また、情報は少し古くなりますが、対応店舗の比較や各種サービスの特徴については、過去の連載でまとめているので、気になる点があればこちらもご参照ください。

 

>> [連載]〇〇Payの選び方


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(取材・文/井上 晃

いのうえあきら/ライター

いのうえあきら/ライター

スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。

 

 

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