■ロレックス通が教える“超偏愛”ロレックス5本とは?
最後に日比さんが持つロレックスの中から選りすぐりの5本を紹介。特に好きだと話す「サブマリーナー」は年代別に3本という偏愛ぶり。それぞれの魅力や出合った背景などさまざまな話を聞いたので、これからロレックスを手に取りたい人はぜひ参考にしてみてください。
1. 滅多にお目にかかれない、初代「サブマリーナー」
ROLEX
「サブマリーナー(Ref.6200)」

1950年代に製作された、初代「サブマリーナー」のひとつとされるリファレンスナンバー6200モデル。初めてロレックスが200m防水を実現した1本と言われています。本モデルの大きな特徴は以降では見られることのない“3・6・9”のアラビア数字のインデックス。また、分厚めに仕上げられた武骨なケースや時代を感じさせるぷっくりとした風防、そして歴史が刻まれた経年変化などヴィンテージをたっぷりと堪能できる1本。ちなみに超希少です。

初代についてはやっぱり“「サブ」が好き”と言っている以上、いつかは手に入れたいと思っていました。なかでも“3・6・9”は貴重で。どうしても欲しいと思っていて見つけたときは心が踊りました。もし、あのとき出合っていなかったら、もしかしたら手元に残せなかったかもしれないと思うので、とても愛着のある1本ですね
2. 時代の境目を感じさせる100m防水モデル
ROLEX
「サブマリーナー(Ref.6536)」

1950年代後半から60年代前半に見られた、所謂「サブマリーナー」の第2世代。同時期に発売していたRef.6538が200m防水なのに対して、この6536は100m防水というのも珍しいポイント。フェイスに赤字で表記された防水表記もほかにはないディテールです。また、Ref.6538は映画『007』でショーン・コネリーが着用していたことで一気に有名となったモデルなだけに、6536は影に隠れた名作としてロレックス通に知られる1本です。

リューズが少し小さく設計されていて、200m防水のRef.6538のケースを使いながら100m防水という少しあべこべな感じが面白くて。しかも、ケースバックの6538という文字を6536に書き直していたりしますし。この後、6536/1という専用ケースができるんですけど、そんなモデルの変遷というかロレックスの時代の境目が感じられるモデルとして愛着がありますね
3. 個体差の味わいを知るヴィンテージらしい風合い
ROLEX
「サブマリーナー(Ref.5513)」

今回紹介してもらった「サブマリーナー」の中で最も新しいのがこちら。とは言え製造は1950年代後半から1970年代後半と言われています。初期のモデルの中では長く製造されていたモノなので、ヴィンテージでもほかの2本に比べると見つけやすいモデルでもあります。この時期のものは「サブマリーナー」で初めてリューズガードを付随させた頃で、現行モデルとほぼ変わらない、デザインベースとされている1本です。

1960年代後半になくなってしまったミラーダイヤルの5513で、ダイヤルの変色の仕方が凄く気に入っている1本です。当時のダイヤルに施された塗料があまり良くなかったのか、手にしたときからもどんどん変色していって気付いたら金色のようになっていましたね。個体差や保存状態でこうなっていったのかなと思うと、経年変化の魅力が感じられて良いなと。山形のコレクターに、持っていた「エクスプローラー II」と交換してもらったのも思い出深いです
4. 「サブマリーナー」と双璧を成す人気作の初期モデル
ROLEX
「エクスプローラー I(Ref.6350)」

「サブマリーナー」と並んでロレックスの定番ウォッチとして人気の「エクスプローラー I」。その初期モデルと言われる1950年代に製造されていたリファレンスナンバー6350です。現代においても「エクスプローラー I」のアイコニックな意匠として受け継がれている“3・6・9”のインデックスは当時から健在。このモデルは12時のインデックスが正三角形(以降は細長い二等辺三角形)で、針にも50年代らしい特徴的なデザインが与えられています。

ちょうど会社を立ち上げる前なので10年程前に出合ったモノで、香港のディーラーから「サブマリーナー」と交換して手に入れた一品。この年代だとラジウムダスト(夜行塗料が劣化して飛び散ったもの)による汚れが酷かったりするのですが、とても綺麗なので気に入りました。バブルバックから変遷していくセミバブルバックなのも特徴で、当時にしか見られないようなディテールも感じられて、「エクスプローラー I」はこれがあればいいかな、と満足できる1本です
5. 色褪せたカラーが美しい名作パイロットウォッチ
ROLEX
「GMTマスター(Ref.1675)」

パン・アメリカン航空の国際線パイロットからのリクエストによって開発された「GMTマスター」は、ベゼルに表示された24時間計とGMT機能が特徴のパイロットウォッチです。プロフェッショナルツールを追い求めるロレックスの本質を肌で感じられるうえ、スポーティなルックスは「サブマリーナー」と似ていながらも“海と空”という確かな違いを味わえ、男ゴコロに刺さる逸品として今もなお君臨し続けています。

レファレンスナンバー1675の初期モデルですね。確か1962年製だったと思います。ベゼルの褪せ方もいい具合になってきていて、それでいて文字盤は均一に残っているそのコントラストが好きです。「サブ」と似ていると良く言われますが、またちょっと違うイメージを演出してくれますよね。ただ、大きさや外観は確かに近い部分もあるので、「サブ」好きの僕がつい手に取ってしまうのも仕方がないかなと(笑)
▼初めてだったらこんなロレックスもおすすめ
ROLEX
「オイスターパーペチュアル(Ref.1500)」(53万9000円)

ロレックスのベーシックモデルである「オイスターパーペチュアル」。シンプルなルックスと小ぶりなケースサイズ、豊富なバリエーションで老若男女から長く愛され続けるロングセラーモデルです。日比さんのおすすめは1960〜80年代に製造されたRef.1500のブラックカラーだそう。
この時期の「オイパペ(オイスターパーペチュアル」は34mmと小ぶりなんです。トレンド的に見ても今どきですし、大人の男性がさりげなく着けてもちょうど良い、ファッション小物としてもおすすめしたい1本ですね。価格もほかのモデルと比べると手に取りやすいですし、ロレックスを初めて着けたいという人にもおすすめです

「クラウン マニアックス トウキョウ」
住:東京都港区南青山5-17-13
営:完全アポイント制
休:不定休
<構成/手柴太一(GoodsPress Web) 取材・文/小林大甫 写真/坂下丈洋>
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