【スーツの基礎知識】「色」「柄」「カタチ」の基本ルールを学ぶ

■ジャケットの「カタチ」によるOK・NGシーン

スーツのジャケットの「カタチ」は、大きく分けてシングルブレストとダブルブレストがあります。これは前ボタンの取り付け位置の違いで、「シングル」「ダブル」と呼ばれます。

ビジネススーツは縦一列にボタンが配置されたシングルブレストが一般的で、なかでも2つボタンが現在の主流です。1つボタンは礼服、またはカジュアルなジャケットに用いられるもので、ビジネスではマナー違反とされています。また、あまり見かけませんが4つボタン以上もビジネススーツとしてはNGです。

 

【シングル 2つボタン】

シングルブレストにボタンが2つ配置されたもので、単に「2つボタン」と呼ばれたり、「2B」と表記されたりします。現在のビジネススーツの主流で、Vゾーンが広く、軽やかな印象を与えます。職種を限定することなく着用でき、これからビジネススーツを買うなら、この2つボタンが正解です。

 

【シングル 3つボタン】

シングルブレストにボタンが3つ配置されたもの。基本的には一番上と真ん中のボタンの2つを閉じて着用し、Vゾーンが狭くなるためクラシカルな印象を与えます。伝統的な英国スタイルに多く見られるものの、今はトレンドではないため無難を求めるならあまりお勧めできません。現在の3つボタンスーツは、一番上のボタンがラペルにかかる“段返り”になっているデザインが主流。この場合は真ん中のボタンのみを閉じ、2つボタンスーツのように着るのが正しい着用方法です。

 

【ダブル】

ダブルブレストは、左右の身頃を大きく重ねたデザインが特徴です。ボタンは縦に2列配置されていて、その数は4〜6個とバリエーションがあります。フォーマルな印象が強く、存在感はあるものの、ビジネスでは着用シーンが限られてしまいます。最近は細身のダブルのスーツが登場してきており、商社やマスコミ関係であれば対応できそうです。

(取材・撮影協力/ニューヨーカー

 


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(取材・文/津田昌宏 写真/伊藤恵一)

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