もう火は使わない!電気で炊ける土鍋ごはん「かまどさん電気」で白ごはんに革命を

■伊賀焼の窯元「長谷園」と共同開発

「かまどさん電気」は、伊賀焼の窯元である「長谷園」とシロカが共同開発しました。長谷園は1832年創業の窯元で、さまざまな伊賀焼製品を展開しています。伊賀焼の特徴は、細かな気孔が空いていること。この気孔が水を吸い上げるので、伊賀焼に使う粗土は“呼吸する土”とも言われているそうです。

伊賀焼は緩やかな熱伝導と高い蓄熱性が魅力。そんな伊賀焼で作られた炊飯土鍋「かまどさん」は、シリーズ累計約80万台を突破する人気商品。現在も予約は6か月待ちで、面倒な火加減の調整をすることなくおいしいごはんが炊けます。

しかし、「IHではかまどさんが使えない」というユーザーの声を受け、かまどさん電気が誕生しました。

▲本体サイズは約幅30×奥行30×高さ26.1cmで、重量は約7.6kg。一般的な炊飯器のサイズ感に近い

■開発に4年をかけたこだわりの炊飯器

長谷園は、さまざまな家電メーカーからかまどさんを炊飯器に採用したいという誘いを受けましたが、その多くが熱源にIHを使うというものでした。しかし、それをすると直火に比べて味が落ちるので、すべてを断っていたそうです。

▲かまどさん電気では、シーズヒーターを採用。直火の火力に近づけるために1300Wとなっている。

シロカの誘いも2度断ったそうですが、IHヒーターを使わないとシロカ側が決断したことで、今回の共同開発に至りました。そこから4年を開発に費やし、“冷めてもおいしいごはん”が炊ける炊飯器を開発したそうです。

 

■ボタンを押すだけで土鍋ごはんが炊き上がる

かまどさん電気の機能は至ってシンプル。炊飯モードは「白米/玄米/雑穀米」があり、各仕上がりは「かため/ふつう/やわらか」に調整可能。おかゆモードも備え、炊飯時間の目安は、白米3合で60分(浸水・蒸らし含む)となっています。もちろん、予約機能も搭載しており、スイッチをオンにしてからの操作は一切不要です。

▲タッチパネルに触れてモードを設定する。

おいしいごはんが簡単に炊けるという点では圧倒的な強みがありますが、3合炊きという点には要注意。家族の人数によっては、この量では足りないかもしれません。保温機能は搭載しておらず、余ったごはんは冷凍保存を推奨。最近の電気調理鍋と同じ傾向ですね。

▲土鍋の鍋底中央に特殊加工をほどこし、本体の温度センサで水温を検知して最適な炊飯時間を検出する。かまどさんと同じく、独自の二重蓋構造を採用。

また、土鍋はしっかり乾燥させないとひび割れやカビの原因となるので、「乾燥モード」も用意されています。毎日使うものなので、こういう細やかな部分での配慮はいいですね。

価格は7万9800円(税別)で、発売は2018年3月9日となっています。ごはんを炊くだけでに約8万は高いと感じるかもしれませんが、火加減を一切することなく土鍋で炊いたごはんが食べられるのは魅力的。

実際にかまどさん電気で炊いたごはんを試食したのですが、見た目がつややかで光沢がよく、コメの粒はしゃっきりしています。会場で炊かれたお米は長野県産コシヒカリと、かなり一般的なお米でしたが、それでも満足感は十分すぎるほど。これで高級米を炊いたら、それだけで立派なごちそうになりそうです。

普段、ごはんはもちもちしたものが好きなのですが、このしゃっきり感は「硬い」というのとも違いますし、「ちょうどいい」と思えます。お弁当などで冷めてから食べてもがっかり感がなさそうですし、おにぎりにするのもおいしそう!

炊飯器にこだわりたい人にとって、有力な選択肢になり得る「かまどさん電気」。土鍋ごはんをもっと身近なものにしてみませんか。

>> シロカ「かまどさん電気」

 


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(取材・文/今西絢美

いまにしあやみ/エディター、ライター

いまにしあやみ/エディター、ライター

編集プロダクション「ゴーズ」所属。スマートフォンなどのデジタル製品を中心に、アプリや関連サービスに関する記事をウェブや雑誌で執筆中。趣味は食べ歩きで、食にまつわるサービスや製品のチェックがライフワーク。

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