■声で起動するオールインワンデスクトップ
LAVIE Desk All-in-oneは、シリーズ最大となる27型モデル（DA970/MAB、DA500/MAB）と、23.8型モデル（DA770/MAB、DA370/MAB）の2サイズ展開。「ボイス起動」機能には、27型のみが対応します。
▲LAVIE Desk All-in-oneの23.8型（左）と27型（右）
Windowsをシャットダウンした状態で、「LAVIE（ラヴィ）起きて」と呼びかけると、それに応答してPCが起動します。起動後は、Windowsの機能である「Cortana（コルタナ）」を活用して、「コルタナさん、音楽をかけて」のように話しかければ、キーボードやマウスに触れることなく操作が可能です。
▲記者発表会でのデモの様子。写真は支度をしながら「ラヴィ起きて」の声でPCが起動した瞬間
開発の経緯としては、同社が約500世帯のパソコン利用状況を調査したところ、「パソコンを立ち上げるのが億劫」と感じている人が多く、そこから「すぐに便利に誰でも使えるものになるべき」と考え、音声操作に至ったとのこと。
■企業ロゴまでなくなったミニマルなデザイン
LAVIE Desk All-in-oneは、ミニマルなデザインも特徴的。ディスプレイは4辺境額縁になっており、デスクトップPCのディスプレイの定番とも言える企業ロゴすら入っていません。なお、ディスプレイの高さは低めに設定されており、角度は好みに応じて調整できます。
▲見た目がスッキリしているので、どんな部屋にも馴染みそうだ
正面にあるインターフェース類は、DVDやBDをセットできるディスクトレイが下部に隠れているのみ。その他のインターフェース類は側面や背面に配置されていました。
▲ディスクトレイは正面下部から出てくる
▲HDMI入力（DA970/MABのみ）を使えば、家庭用ゲーム機などのモニタとしても利用可能
マイクとカメラはディスプレイ上部の裏面に収納されています。使用する際には、ヒンジをパタッと手動で動かしてセットします。
▲カメラを起こした状態。この部分にマイクも備わっている。27型モデルでは、遠距離の集音性に優れた4マイクアレイを内臓する
オーディオに関してはYAMAHAサウンドシステムを備えますが、スピーカーも目立ちません。ちなみに、DA970/MABは日本オーディオ協会が定める基準をクリアしたハイレゾスピーカーを搭載します。
なお、メモリに関しては、インテルの「Optaine」を採用し、高速起動も実現（DA370/MABは除く）。また、TVチューナー、レコーダーとしても活躍するため、十分な記憶量量がHDDで確保されています。
＊ ＊ ＊
LAVIE Desk All-in-oneの新モデルについて、市場想定価格／出荷開始予定時期は下記の通り。その他の春モデルと合わせて1月24日より順次出荷されます。
・DA970/MAB：24万4800円（税別）／2月以降順次
・DA500/MAB：19万4800円（税別）／1月24日
・DA770/MAB：22万9800円（税別）／2月以降順次
・DA370/MAB：15万9800円（税別）／2月以降順次
家事をしながら声でパッと起動できるPCーー。シンプルかつ斬新な試みです。ハイエンドらしい値段ではありますが、ついシャットダウンしてしまう人に、新しい使い方を提案してくれる良い商品だと思います。
>> NEC「LAVIE」
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（取材・文／井上 晃）
いのうえあきら／ライター
スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。
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