使うことが支援につながるテーブルウェアの新ブランド

同ブランドが生まれたきっかけは、2013年にフィリピンのレイテ島を襲った巨大台風“ヨランダ”。1600万人が被災し、甚大な被害をもたらしました。フィリピンで最も貧しい島のひとつといわれていたレイテ島ですが、この災害により、たくさんの人が家や仕事を失い、貧困がさらに深刻化したのです。

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カッティングボード、ディッシュプレート、ボウル、カトラリーなどがそろう。価格は600円〜5000円

 

ココナッツ製品の製造・販売を通じてフィリピンの産業振興に取り組むココウェルの代表・水井裕さんは、ヨランダ台風発生の2週間後、被災地へ支援物資を運ぶためにレイテ島へ向かう船の中にいました。そこで、フランシス・デールのブランド名にもなった、現在、現地で生産の中心人物となっているフランシスさんと出会います。

フランシスさんもまた、レイテ島に暮らす被災者でした。この偶然の出会いにより、レイテ島に生育する高級木材“マホガニー”を使った、現地の雇用確保とレイテ島発の地場ブランド産業育成プロジェクトがスタート。これが、フランシス・デールの始まりでした。

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マホガニー材は耐久性と加工性に優れ、古くから家具や楽器にも使われてきました

 

”使い手の笑顔が、作り手の笑顔を作っていく”

フランシス・デールでは、レイテ島で計画的に植林された木材を使用し、自らも計画的な植林を行っています。また、マホガニーの木は成長が早く、15~30年で伐採できるため、温室効果ガスのひとつである二酸化炭素を吸収することで、地球温暖化の防止に役立ちます。

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美しい木目とナチュラルな風合いは、どんなテーブルコーディネートにもマッチします

 

こうした環境に配慮した、持続可能なモノづくりを通じ、真心を込めて製品を作る職人たちとその家族、そして商品を愛用する人々、双方の食卓に彩りと笑顔をもたらすことをブランドの目的にしています。

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近年“エシカル”という言葉を耳にする機会が増えました。人や社会、地球環境に配慮することを意味する言葉ですが、フランシス・デールの製品は、まさに、このエシカルの精神によって生み出されています。

ただやみくもに消費するのではなく、誰がどこでなんの目的で作ったモノなのか。どんな製作工程・流通過程を経たモノなのか…。意思を持って商品を選ぶことは、貧しい人々への支援や環境保全につながる、豊かな購買となります。それが結果的に、地球全体の幸せにつながっていくのではないでしょうか。

フランシス・デールのエシカルなモノづくりは、私たちに新しい時代の新しいモノ選びの方法を示唆しています。

Francis+Dale >> http://francisdale.jp/

(文/Neem Tree)

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