“AIを上手く使えていない”という人に「Natural AI Phone」は買いかも

■フツーのAndroidスマホとしての機能も十分

Natural AI Phoneはアプリを起動しなくても、AIが先回りして情報を取り出し、整理し、目的を素早く完遂してくれることがメリット。しかし、まだ対応アプリが限定であり、AIだけで何でもできるわけではありません。ホーム画面からアプリを起動するといった通常の操作が必要になることも多々あります。

Natural AI Phoneは、一般的なAndroidスマホとしての機能ももれなく備えています。5G対応で、Googleの各種サービスを利用可能。プロセッサーはSnapdragon 7s Gen 3(最大2.5GHz)で、RAMは12GB。ミッドレンジ上位の仕様です。ディスプレイは約6.7インチで、5000万画素をメインとするトリプルカメラを搭載。防塵・防水はIP54とやや低めですが、おサイフケータイにもしっかり対応しています。

▲初期設定のホーム画面はフツーのスマホと同じ

▲メイン(5000万画素)+望遠(5000万画素)+超広角(800万画素)のトリプルカメラを搭載

フツーのスマホと同じように使いつつ、検索、商品の購入、飲食店などの予約、スケジュール管理、プラン作成などは、Natural AIに頼って、簡単スピーディーに行えるわけです。

 

■Natural AI PhoneはAIビギナー向き?

今やAIはスマホに欠かせない機能になっています。iPhoneには「Apple Intelligence」が搭載され、Androidの多くの機種はグーグルのAI「Gemini」をプリイン。サムスン、Xiaomi、モトローラ、シャープなどの各社も、スマホをより便利に使うためのAIの開発に注力しています。しかも開発のスピードが早く、新しい機種がリリースされるたびに、新しい機能が追加されます。

Natural AI Phoneの特徴の1つとなっている複数のアプリをまたがって行動を提案してくれる機能は、Google Pixel 10シリーズから搭載された「マジックサジェスト」やGalaxy S26シリーズに搭載された「Now Nudge」に近いものと言えなくもありません。素早くAIを起動できるAIボタンも特段珍しいものではありません。そもそもAndroidのスマホでは電源ボタンを長押しするだけでGeminiが起動するように初期設定されており、Geminiを頻繁に活用しているユーザーも少なくないでしょう。

ChatGPT、Claude、Perplexity、Microsoft Copilotなど、スマホで使えるAIアプリは多数あります。用途によって便利なアプリが異なるので、いくつかのアプリを試してみて、自分が本当に有益と思えるものを選ぶのが賢明でしょう。すでに、お気に入りのAIアプリがある場合は、Natural AI Phoneを購入したとしても、Natural AIをそんなに使わないことになるかもしれません。

Natural AI Phoneは、AIに関する知識がなくても、直感的に使いこなせる操作性が魅力。データは日本国内のクラウドで保存され、ユーザーデータをAIモデルの学習に使わないことも明言されているので、プライバシーの面での安心感もあります。また、Natural AIの利用に料金がかからないことも大きな利点。

Natural AI Phoneという製品名から先進的なデバイスという印象を受けるかもしれませんが、実は「AIに興味があるが、使いこなす自信がない」というAIビギナー向けのスマホと言えそうです。

▲スマホの新しい使い方を提案してくれるデバイスだが、本体デザインはいたってシンプル

AIによってスマホの在り方が大きく変わる可能性があることは、スマホ開発にかかわる多くの人が指摘しています。Natural AI PhoneのようにOSベースでAIが組み込まれ、話すだけで多くの用途を達成できるようにする端末は、これから続々と登場するでしょう。むしろ、全てのスマホがそうなっていく可能性もあります。Natural AI Phoneはスマホの新しい操作性をいち早く体験できるデバイスとも言えるでしょう。

>> ソフトバンク「Natural AI Phone」

<取材・文/村元正剛(ゴーズ)

村元正剛|iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。

 

 

 

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