モンベル名作テント「ステラリッジ テント」の入口が広くなったぞ!

登山でテント泊をしているとテント場でやたらと見かけるテントがあります。私の体感では遭遇率ナンバーワンと言ってもいいくらい。それが、mont-bell(モンベル)の「ステラリッジ テント」です。実際にお世話になってきた人も多いのではないでしょうか。

1999年に初代が登場して以来、マイナーチェンジを重ねながら20年以上にわたってフラッグシップであり続けている山岳用のダブルウォールテント。人気の理由はシンプルで軽さと丈夫さを高い次元で両立していること。吊り下げ式で設営しやすく、初めての山岳テントとしても扱いやすい。それでいて稜線の風や雨にもしっかり耐える、このちょうどよさが長く支持され続けてきた背景にあるでしょう。

その大定番が2026年春にアップデート。「ステラリッジ テント トレール2」(3万6500円)が登場しました。最大のトピックは、出入口が短辺側から長辺側へと変更されたこと。たったそれだけ…? と侮るなかれ。テントの使い勝手が大きく変わる、なかなかに大きな進化なんです。

■まずは基本性能から。サイズも軽さも「ステラリッジ」のまま

入口の話に入る前に、トレール2がどんなテントなのか、まずは基本スペックから押さえておきましょう。

2人用の「トレール2」は、室内が幅130×奥行き210×高さ105cm。本体重量は0.98kg(ポール含む)で、ペグや張り綱、スタッフバッグを含めた総重量は1.18kg。別売のレインフライ(1万7000円)を加えても、総重量は1.59kgに収まります。昨今のULブームのテントと比べても遜色ない重量感におさえているのはさすがのモンベル。

素材は、本体が15デニール・ナイロン・リップストップのはっ水加工生地。手に取ると向こう側が透けるほど軽くしなやかでありながら、必要十分なタフさを備えています。フロアは30デニール・ナイロン・リップストップで耐水圧1500mm。ポールには信頼性の高いDAC製アルミニウム合金(径Φ8.5mm)を採用しており、細くても剛性感があってテント全体をしっかり支えてくれます。

■短辺入口から長辺入口へ。前室フル活用&居住性向上

さて冒頭でも触れましたが、トレールの最大の特徴は“入口が長辺側(横面)に配置された”こと。

長辺側に入口があると何が変わるのか。まず開口部を大きく取れるので出入りが格段にラクになります。荷物を持ったままの出入り、靴の脱ぎ履き、レインウエアの着脱といった、地味にストレスのかかる動作がスムーズになるんです。

そして何と言っても前室部が広がること。「トレール2」の前室は奥行き約60cm、幅は210cmとフロアと同じ。短辺入口で感じやすかった窮屈さが軽減され、登山靴やザックを置いたり、雨の日に前室で作業をしたりと、使い方の自由度がぐっと上がります。

さらに言えば入口ファスナーも、よくある"かまぼこ型"ではなく、縦横に分割できる逆T字構造を採用。開ける範囲を状況によって調整できるので、全開にして大きく出入りしたい時も、半分だけ開けて風や虫の侵入を抑えたい時も対応できます。入口と同サイズの大型メッシュに切り替えれば、夏場の通気性も抜群です。

フライの開閉は上下に開くダブルスライド式で、ジッパーは砂や凍結に強いビスロン仕様。フロアのメッシュポケットやベンチレーション、天井ループといった使い勝手の工夫も健在です。

【次ページ】長辺入口だって耐風性は据え置きです

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