じわじわ人気のロープロシューズ。Tevaの万能ローカットは「クッション性不足」を克服した大人の1足

ここ数年、足元を席巻しているのは、厚みのあるソールと高いクッション性を備えた「機能性シューズ」です。街の硬いアスファルトの上を一日中歩くのであれば、確かにクッションは心強い味方になってくれます。

しかし最近ではそうしたトレンドが長く続いたことへのカウンターなのか、新たな動きも。例えばソールが薄く地面の感触がダイレクトに伝わるような“ベアフット”シューズのようなロープロファイルシューズがじわじわと支持を集めています。

というのも、クッションが柔らかすぎると着地した瞬間に足元がわずかにブレやすくなります。歩き方や靴の構造によっては、その微細なブレを膝で受け止めてしまうこともあるため、一概に「柔らかければ柔らかいほど良い」とは言い切れないのが実情。走る場合はともかく、長い時間ならば、ある程度の硬さがあり自分の足でしっかりと地面を踏みしめて歩く感覚が得られる靴の方が歩きやすい、なんてことも。

こうした視点から今、にわかに注目したいのが、Teva(テバ)の「NeoGamma LTR(ネオガンマ LTR)」(1万9800円)。ソールが低く設計されたいわゆる“ロープロファイル”シューズで、足のすぐ下にはラバーのアウトソールとインソールがあるのみ。厚いクッションフォームをあえて挟まないことで、地面との距離が近く、柔らかく沈み込むようなクッショニングとは一線を画しています。

Tevaは1984年にアメリカで誕生し、世界で初めてストラップ付きのスポーツサンダルを開発したことで知られるブランド。その名はヘブライ語で「自然(Nature)」を意味します。今回登場した「NeoGamma LTR」のベースとなったのは、2000年代初頭にリリースされた「Gamma(ガンマ)」というモデルです。

クライミングスポットまでの岩場や山道を歩くための「アプローチシューズ(登る前の移動に履く靴)」から着想を得ており、最初から街履き用として開発された通常のスニーカーとは根本的に出自が異なります。そのアイデンティティが最も色濃く表れているのが、靴の側面まで大きく回り込んだラバーのアウトソール。足の側面まで立ち上がるラバーのおかげで、薄底でありながら非常に堅牢で安定した土台が構築されています。

さらに、アーカイブ「Gamma」の特徴的なボリューム感は残しつつ、配合を調整してより軽量なラバーへと変更。見た目の存在感はそのままに、驚くほど重さを感じさせない仕上がりとなっています。

■オールスエードの落ち着いた風合いと履き心地を支える専用フットベッド

アッパーには、アーカイブのデザインやステッチを忠実に継承しつつ、素材を上質なプレミアムスエードに置き換えたオールスエードを採用。どこかヴィンテージな風合いで、落ち着いたオトナの足元を静かに演出してくれます。

そして、履き心地を支えているのが、足の形状に沿って設計された「Cold Molded EVA」のフットベッド(インソール)。足全体を面でしっかりと受け止めます。これにより、ソールを厚くせずとも、長く歩いても履き心地が損なわれにくい構造を実現。厚底による衝撃吸収に頼らずとも快適に歩ける仕組みになっています。

さらに、アーカイブ「Gamma」の特徴的なボリューム感は残しつつ、配合を調整してより軽量なラバーへと変更。見た目の存在感はそのままに、驚くほど重さを感じさせない仕上がりとなっています。

【次ページ】靴紐部分にもこだわりアリ

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