ワイヤレスで5.1ch対応!オンキョーの新感覚サラウンドスピーカーを体験してみた

“おうちエンタメ”ブームによって自宅で映画やライブ映像を楽しむ機会が増えた昨今。創業75年の老舗オーディオメーカーのオンキヨーが「Innovative Wireless Speaker System『SOUND SPHERE(サウンド スフィア)』」を、3月15日よりクラウドファンディング”GREEN FUNDING”にて先行販売をスタートさせました。

実はこのスピーカー、すべてのスピーカーをワイヤレスで接続しながら2.1ch、3.1ch、5.1ch…とサラウンドに発展できる、今までにない画期的なスピーカーシステムなんです。3月中旬より東京・両国のONKYO BASEで開催される体験会に先駆けて、サウンドを体験してきました!

▲オンキョー「Innovative Wireless Speaker System『SOUND SPHERE』」

▲ひと足早く、東京・両国のONKYO BASEで体験。3月中旬より完全予約制にて、体験会が実施される

■最新のワイヤレス伝送技術”WiSA”を採用

オンキヨーによる「Innovative Wireless Speaker System『SOUND SPHERE』」は、2.1chで54,800円(一般販売予定価格74,800円)、3.1chで69,800円(同89,800円)、5.1chで89,800円(109,800円)で販売されるワイヤレススピーカーシステム。

拡張性を備えたホームシアター、テレビエンタメ用スピーカーシステムとでも呼ぶべき存在です。

▲薄型テレビ向けのテレビ用スピーカーシステム。有線ケーブルがなくなった

従来のホームスピーカーの5.1chシステムでは、テレビの下にAVアンプ(AVレシーバー)があって、5.1ch分のスピーカーをそれぞれ有線のケーブルで繋いで…が基本形。

これに対してSOUND SPHEREは、最新のワイヤレス伝送技術”WiSA”を利用する事でケーブル接続をワイヤレス化。最大96kHzの高音質、約5.2msecの低遅延で最大8本のスピーカーにワイヤレス伝送します。

▲すべてのスピーカーを、ケーブルなしのワイヤレスで接続。背面にはスピーカーケーブルをつなぐ端子がない。個別に電源をつなぐ必要はある

▲スピーカーの底面には、スタンドを取り付けられるよう三脚穴が設けられている

▲ワイヤレス伝送技術”WiSA”の送信部

テレビ側からの音声入力はHDMI(eARC/ARC)と光デジタル接続で送信機を接続しますが、送信機はAVアンプのような巨大なものではなく小型。テレビ系、映画系フォーマットを幅広くカバーし、DolbyAtmosの立体音響にも対応しています。

■構成は2.1ch、3.1ch、5.1chの3タイプ

設置スタイルは、テレビ左右のスピーカーにサブウーファーを追加した2.1ch、さらにセンタースピーカーを追加する3.1ch、そしてホームシアターと同じ5.1ch、技術的には立体音響のスピーカーレイアウトまで対応。

各スピーカーに駆動アンプを一体化しているので各スピーカー個別に電源接続は必要ですが、5.1chシステムでハードルの高かった部屋の前方から後方のスピーカーへのケーブル接続を省ける、というのが一番のメリットです。

スピーカーはどれもMDF材の木箱で、アンプ内蔵の専用設計。フロントスピーカー、及びリアスピーカーは7.6cmウーファーと2cmドーム型ツイーター搭載でアンプ30Wを内蔵。センタースピーカーは7.6cmウーファーニ基と2cmドーム型ツイーター搭載でアンプ50W、サブウーファは16.5cmウーハーで150Wの構成です。

▲ミニマム構成ではテレビ左右の2台+サブウーファーの構成。フロント&リアサラウンドは用スピーカーは共通仕様になっている。先行で販売されるのは、2.1ch、3.1ch、5.1chの3タイプ。7月初旬以降順次発送予定

▲センタースピーカーが追加される3.1chシステム

▲背の低いコンパクトサイズの16.5㎝サブウーファーは、ソファーの下などへの設置も可能

■サラウンドのセットアップはアプリで行う

スピーカーの初期設定やサラウンドなどのセットアップは、スマホ・タブレット用のアプリを利用します。なお、音量などの操作はHDMI経由でテレビ側のリモコンで操作可能です。

▲専用アプリで、スピーカーの初期設定を行える

▲音量はアプリと、テレビのリモコンの両方で調節可能

■個々のスピーカーの音質が良好な5.1ch

実際にSOUND SPHEREの5.1chを体験して感じたのは、やっぱりリアル(バーチャルでない)5.1chスピーカーシステムの凄みです。

映画『マンマ・ミーア!』を見ても、音に包み込まれる空間再現が素晴らしく、スピーカーの存在しない真横方向まで位置を感じるサウンドフィールドを展開。ミュージカル映画って音楽ライブ以上に音楽に満たされる音場になっていて、全方向からエネルギーバランスが揃うと、もう抜群の臨場感を発揮。映画『テネット』を試聴しても、斜め方向までの位置感が正確で細かな音までしっかり聞こえるし、爆音もパワフル。5.1chの個々のスピーカーの音質も、とても良くできています。

ワイヤレスで5.1chを実現できるSOUND SPHERE。5.1chで揃えても予算的には高級なサウンドバーも同程度の収まり、臨場感はまさに別次元。近年のオーディオ界隈ではアンプとスピーカーを一体化しているアクティブスピーカーの評価が高まっていて、そうした意味でも先進的なシステムです。

※  ※  ※

すでに”GREEN FUNDING”にてクラウドファンディングが始まっているSOUND SPHEREですが、イチオシはやはり5.1chのセット。後日センタースピーカーやリアスピーカーの単売予定もあるとのことなので、将来のステップアップは可能です。まずは2.1ch、3.1chから購入していずれ5.1chにステップアップ…なんて計画をしてみても面白いシステムですね。

>>オンキヨー「Innovative Wireless Speaker System『SOUND SPHERE』」

<取材・文/折原一也

折原一也|1979年生まれ。PC系出版社の編集職を経て、オーディオ・ビジュアルライター/AV評論家として専門誌、Web、雑誌などで取材・執筆。国内、海外イベント取材によるトレンド解説はもちろん、実機取材による高画質・高音質の評価も行う。2009年によりオーディオビジュアルアワード「VGP」審査員/ライフスタイル分科会副座長

 

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