フランク・ロイド・ライトの名作照明「タリアセン」を手に入れられます

■紙管で再構築した「PAPER TALIESIN」

坂茂さんは東日本大震災やイタリアでの震災の被災者に対し、避難所でプライバシーが守れる紙管で作られた間仕切りを提供する活動も行っています。その紙管こそが自分らしさであり、純粋なライトに対するオマージュだと考え、紙のタリアセンをデザイン。

オリジナルのスケールは尊重しながら、タリアセンの四角を丸にし、紙管で再構築しています。素材は紙管のほか、木と樹脂を使用。

▲高さ2mの322S7415(写真左)が50万円、高さ51㎝の322S7416(写真右)が17万円(いずれも税別価格)

▲タリアセンのやわらかな光が円になったことでよりゆるやかな広がりを見せています。小さい方は重さは3.5kg

 

■桐と金箔で日本の美を取り入れた「TALIESEN-J」

インテリアデザイナーの橋本夕紀夫さんは、ライトの日本との関わりの深さに着目。日本の文化や技術に影響を受けたと考えられるライトの作品であるタリアセンを日本的に表現することで、ライトの世界観が増すのではないか。その観点から素材に日本の伝統工芸品に使われる会津桐と金沢箔を使用し、日本の美とライトの普遍的なエッセンスを融合。

タリアセンが浮かび上がらせる光に、金箔で彩られた面が放つまた新たな輝きが加わっています。

▲322S7419は洋金箔を使用していて、60万円、322S7420には金箔を使っていて100万円(いずれも税別価格)

▲金箔が放つ光には、どこか奥ゆかしさを感じます

 

■木漏れ日を形で現した「GRV2917」

groovisionsは、グラフィックをはじめ、音楽・出版・プロダクト・インテリア・ファッションなど、多岐に渡る領域で活動する東京のデザインスタジオ。彼らはタリアセンをグラフィックデザインの視点で再び具象に近づけ、木漏れ日をデザイン。遮光板を枝葉にカットし、光と影の広がりを楽しむスタイル。タリアセンは、遮光板の位置を自由に差し替えることができるので、組み合わせで好みの木漏れ日が作れます。

▲素材はチェスナット塗装仕上げで、高さ約2m、価格は38万円(税別)

▲周囲への光だけでなく、箱型と枝葉の部分の重なりでできる明かりなど、組み合わせでかなり印象が大きく変化する

いずれも受注生産で、受注期間は2018年12月31日までです。

>> YAMAGIWA

 


[関連記事]
ダイソンが考える照明は技術もデザインも独創的です

部屋に不思議な温かみをもたらす「有機EL照明」って知ってる?

部屋を格調高くするポール・ヘニングセンの照明が限定発売!


(取材・文/北本祐子)

トップページヘ

この記事のタイトルとURLをコピーする