軽くて寝心地抜群!虫の心配もいらない「DDトラベルハンモック」【アウトドア銘品図鑑】

そもそもDDハンモックスとは、インドネシアからスコットランドまで約2万6000kmもの距離を旅してきたニック・ヴァンシッタールが設立した、キャンプ旅をするためのハンモックブランドです。手掛ける製品には、ニックが旅をする際に必要だと感じた機能が盛り込まれています。

「DDフロントラインハンモック」(1万2000円/写真下)は、重量約860g。収納袋にいれた状態では、ヒルバーグのひとり用コンパクトテント「ウナ」(写真上)と比べても約半分のサイズになります。

そのままでも簡単に設置できますが、よりイージーな設置を目指して「DDウーピースリングス」(5000円)に差し替えました。

▲「DDウーピースリングス」に取り替え前

▲「DDウーピースリングス」に取り替え後

取り替えは簡単、もともと装着されているウェビングとウーピースリングスを結びつけてから、ウェビングを引き抜くだけです。ここまでを自宅で準備しておきました。

 

■使い方

いよいよキャンプ場でハンモックを設置してみます。

ハンモックは2.7×1.4mなので、5mほどの間隔で立っている2本のしっかりした木を探します。

木が見つかったら、樹皮保護のために「DDツリーハガー」(3000円)を幹に巻き付けます。手持ちのハンモックスタンドやキャンプ場に備え付けられているハンモック用の柱を利用する場合は不要です。

ツリーハガーを巻き付けたら、カラビナを使って、ツリーハガーとウーピースリングスを接続。カラビナは耐荷重に見合ったモノを用意しましょう。写真は重量がわずか8gですが400kgの負荷に耐えうる「スーパーライトカラビナ」(5950円/2個セット)を使っています。ちなみに、カラビナを使うことで雨がハンモックに伝いにくいという効果もあるんですって。

次に、ハンモックと木の距離、地面との高さを調整します。オプションのウーピースリングスは特殊な編み方をしていて、簡単に長さを調整できます。一度長さを決めれば、フックを引っかけたり結んだりしなくてもゆるむことはありません。ウーピースリングスがない場合は、付属のウェビングの結び目や、幹へ巻き付ける回数で調整します。

なお、安価なハンモックを使ったことがありますが、眠っているとウェビングが伸びてしまうことがありました。やはりしっかりした作りのものが安心です。

蚊帳部分に2カ所、短いポールを装着します。これで頭上の空間を確保し、圧迫感を軽減します。

蚊帳のポールにはストレッチコードが付いているので、ツリーハガーのカラビナに引っかければ完成です。

 

■機能

地面から浮いているので、虫が這って中に入ることはありませんし、蚊帳のおかげで飛んでくる虫にも対応できます。斜面やゴツゴツの岩場、湿地でも快適に眠れるのがいいですね!

通気性抜群なので、蒸し暑い夏でも快適です。反対に肌寒い秋や冬は、専用ブランケットやシートを装着して温かく過ごすこともできるんですよ。

両サイドにファスナーが装備されているので、どちらからでも中に入ることができます。黒い蚊帳は中が見えにくいですが、中からは周囲の様子がよくわかります。これはうれしい配慮。身体を起こしても、蚊帳はそんなにジャマに感じません。

ハンモックの上に手持ちのタープをかければ、雨や雪の日だって朝まですやすや眠れます。

よく“ハンモックは腰に負担がかかる”と言われますが、しっかり生地を広げた状態で腰を下ろし、寝転んだ際にもう一度、脚を使ってハンモックの生地を伸ばせば、腰が落ちることはありません。

実際に何泊かハンモックでキャンプをしてみました。

身体の向きを変えると独特の揺れを感じるのでどうしたものかと思いましたが、寝返りをうたなくてもつらくない! 包み込まれたまま、ふわふわ浮いているような寝心地です。膝を曲げて横向きになったり、ハンモックの上であぐらをかいたり、動きにさほど制限はありません。

風が心地よく、いつまでも眠っていられます。テントで眠るよりも開放感あり。また、ハンモックをチェアがわりにできるので、荷物の軽減にも役立ちます。

この夏、ハンモックキャンプを試してみてはどうでしょう。

※キャンプ場によってはハンモックを引っかけてはダメと言われることもあるので、事前に管理人さんに問い合わせてください

>> DDハンモックス・ジャパン

 

>> 連載[アウトドア銘品図鑑]


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(取材・文/大森弘恵)

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