家のガスコンロでも「兵式飯ごう」で炊いたご飯は美味かった!

■火にかけたらいきなり強火でOK

ロゴスの飯ごうはフタに持ち手が付いたタイプです。これならフタをフライパンとして使えます。

中子(なかご=中ブタ)は浅め。すり切りいっぱい米を入れて2合になります。

ちなみに飯ごうは、元を辿るとヨーロッパで生まれた調理器具とのこと。それが日本に伝わり、炊飯用としても使われるようになったそう。そして日本はお米の国。なので日本製のこの飯ごうは、中子で米の量を計れるようにしてあるのではないか、と勝手に推測してます。

また“兵式”というのは、旧日本軍が使っていたことからそう呼ばれるようになったようです。飯ごうには円形のモノもありますが、兵士が移動時に持ち歩く際、動かないように体に沿うカタチにしたんですね。

本体内側には2つ目印があります。下が2合炊き時の水の量、上が4合炊き時の水の量になります。子どもの頃、初めて飯ごうに触れた時は、指の第一関節までとか、手を米にあてて手首ぐらいまで、といったようなことを言われた気がしますが、これなら間違えないので助かります。

ということでまずは2合…、と思ったんですが、さすがにそんなに食べられん。自宅にあるカップできちんと量って1合炊いてみることに。

米を研ぎ約1時間浸水させたら、コンロに置いて火をつけます。

これまた昔の記憶ですが、飯ごうでご飯を炊く時は“はじめちょろちょろ中ぱっぱ”と教わりました。最初は弱火で、湯気が出てきたら強火にして沸騰させる、という意味だった気がします。でもどうやら、そのとおりにしなくてもいいらしい。いきなり強火で一気に水を沸騰させ、吹いてきたら弱火でOKとのこと。ということで、最初は火が飯ごうからはみ出るぐらいの強火でスタート!

1合なので沸騰まではあっという間の約4分。フタの隙間から湯気がピューピュー出てきたのでフタを開けて中を確認。グツグツ煮立っていたので、火を弱めます。

弱火にしたら、あとは音に耳を澄ませる。グツグツと煮立つような音が次第に乾いた音になっていきます。3分とかからないうちに、水気がなくなったような音になったので、ここで火を落とす(フタを開けて確認してもOK)。

ここからは蒸らしです。ひっくり返して底を叩くというセオリーも実はやってもやらなくてもいいという話なので、コンロにのっけたままほったらかしで15分。

フタを開けると…

おおーっ、ちゃんと炊けてる。いい感じ。

底からグワッとご飯をひっくり返してみると、コゲはなし。おそらくですが、弱火にして乾いた音になってから、もう少しだけ火にかけ続けるとコゲができたのではないかと。こうやってコントロールできるというのも飯ごうならではかも。

ちょっと固めでしたが、上手く炊けました。芯も残っておらず、おいしい!

水の量や浸水時間は、これはもういろいろやって覚えるしかないですね。そうやって自分の道具にしていくのもが魅力のひとつかもしれません。

 

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