ガス缶なしでも使えるガスランタン、SOTO「Hinoto」を使ってみた

■思っている以上に小さくてタフな作り

どんなに優秀なランタンでも、グローブが割れやすい、不具合が出やすいようではユーザーとしてはたまったものじゃありません。「Hinoto」は華奢に見えますが、結構頑丈なんです。

開発サンプルなので文字がシールだったりしますが、これが最終モデル。本体はφ3.8×H15.6cm、重量222g。

「ルミエールランタン」φ7.3×6×H18.3cm、210g、「リトルランプ ノクターン」φ4.2×4×H10.5cm、102gなので、ライバルと比べると最もスリム。高さは15.6cmというものの、下部はガスを充填するタンクなのでライバルのようにOD缶を装着する上の部分だけなら高さ11cm。「リトルランプ ノクターン」よりやや背が高いだけなので、ずいぶん小さい印象です。

シルバーのリングを持って回すとタンク部分と分割できます。タンクはつなぎ目のないアルミ製で、ランタンとの接続部分は真鍮製。スリム形状だけど思いのほかずっしりとしていて、テーブルに置いても安定感があります。

ところで、タンクを取り外す時、グローブ(ホヤ)とシルバーのリングをまとめて持って回すと、グローブがポロッと外れて何度か地面やテーブルに落としてしまいました。毎度焦りながらグローブを確認しましたが、グローブは傷もなく、割れることもなし。かつて何度かライバルのグローブを割った経験があるおっちょこちょいユーザーですが、これなら安心して使えそう。

ハードケースではなくネオプレーンをグローブに巻きつけただけで5日ほど持ち歩きましたが、問題なかったのはさすがです。

 

■ガス充填はわずか8秒

ガスを充填して持ち運べるのが画期的。しかも他社製カセットボンベからの充填も可能です。

ガスの充填方法は、タンクをテーブルに置いて燃料缶を上からまっすぐ差し込むだけ。満タン(約8秒)になったら脇からガスが吹き出します。これが満タンの合図なのですが、最初はちょっとびっくりするかも。

充填できる燃料は、OD缶(写真左ふたつ)、CB缶、ライター用のガス(写真右)。CB缶とライター用のガスはそのままタンクに差し込んで使えますが、OD缶は別売のアダプターが必要です。

うれしいのは、充填するガスはメーカー不問だということ。ほんのちょっと余ってしまったガスを使えるんです。直接装着するOD缶はSOTO製限定ですが、こちらも微妙な残りガスを使い切れます。

黒いリング部分を回して、オン/オフ、火力調整を行います。

リングを全開にして火をつけますが、最初はまったく火がつきませんでした。よく見てみると、黒いリングを回すと黒いポッチ(矢印)が連動して長細い穴の中をスライド。端までポッチが動くと、一度引っ掛かりを感じるのだけれど、そこからさらにリングを回すことで着火、そして火力調整ができるようです。説明書を読まずに使おうとすると、ここで躓くかも。

▼印がオフの位置になっていることを確認してからグローブを取り付けました。オンのまま取り付けると、ガスが出っぱなしになるのでここは気をつけたいところです。

 

【次ページ】微妙に残ったガスを使い切りたい時にも便利

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