ニューバランス「1000」は“王道”か、“異端”か。実際に購入してみて感じた“違和感”と“期待感”の正体とは?

■個人的にはニューバランスにおいて革新的な1足だと思う

それがこの「1000」を見ると、今までのニューバランスの印象を一変させるくらい凄いことが起きていると思ったんです。最近は確かにローファースニーカーが出たりと外的トレンド要素も入ってきてはいましたが、あくまで“よそはよそ、うちはうち”的なスタンスだったのに。つまり、ニューバランスのシューズって“◯◯(他ブランド)っぽい”ってあんまりなかったと言うか。だから驚きはしたものの、良いモノは取り入れるというようなスタンスが見えて、こんな世界的に人気でネームバリューもあるブランドなのに進化しようとしている、と嬉しくも感じました。

この異素材ミックス感もあんまりニューバランスっぽくありませんし。もちろん、今までいろいろな素材を組み合わせたシューズはたくさん同ブランドからも登場はしています。でも、もう少し“ニューバランスっぽい”組み合わせでしたし、レトロフューチャー(レトロハイテク)×スタイリッシュみたいな雰囲気のスニーカーって正直あんまりなかったように思います。

ただ、ちゃんとニューバランスっぽさが感じられるところはあります。それが機能性です。例えば、かかと部に搭載されたFull ABZORB heelは衝撃吸収性・反発弾性が良くクッショニングは抜群ですし、TPU素材でアーチ部を補強したStability webは安定感を向上させています。高い歩行性、足運びしやすさはしっかりと担保していて、デザインだけでは終わらないところはまさしく“ニューバランス”だなと。

かかと側の履き口もクッションで補強されていますし、足馴染みが良く本当に歩いていて快適。いろいろなシューズを履いてきた人たちが結局ニューバランスにまた戻っていく傾向にあるのも、ニューバランスの靴を履くとわかります。しかも長く履けば履くほど、日々歩いているときのストレスの少なさに気付くはず。さすがは“スニーカー界のロールス・ロイス”と言われる「M1300」を生み出したブランドです。

個人的にはニューバランスのメインストリームから外れていると思っている「1000」。外れていると言うよりも、新しい支流ができたと言うか今後根付いていく段階なのかもしれません。もちろんスニーカーにもっと詳しい人たちはたくさんいますし、その人たちからしたら何を言っているんだと思われるかもしれませんが、それでも、その“ブランドらしさ”だけに固執するだけではなく、良いモノをどんどんと取り入れて消化し、自身のモノにしていくブランドのほうが素敵に見えます。それはつまり常に進化を求めているわけですし。とにかく、今回紹介してきた「1000」の新色は本当にツボですし、見た目も機能も良い…チェックしておいて間違いない、そう思います。

>> ニューバランス

<取材・文/手柴太一(GoodsPress Web)>

 

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