細く軽くなったスマートリング「Oura Ring 5」。サブスクを支払うメリットは大きい

■アプリの使い勝手は変わらず

Ring 4からRing 5に付け替えても、使い勝手に変化はなく、「Oura」アプリでわかる情報も同じでした。しかし、小型化にともない内部構造が再設計され、測定性能は向上しているようです。

▲「Oura」アプリを起動するだけで、スコアなどで身体の状態がわかる

▲「コンディション」の画面例

▲「睡眠」の画面例。標準的なスマートウォッチよりも細かく分析される印象

▲「アクティビティ」の画面例。運動は自動で記録され、あとで種目を変更できる。なお、よく行う種目は記憶してくれる

▲「心拍数」の画面例

▲「ストレス」の画面例

スマートデバイスでの測定値の精度は、素人には評価できませんが、筆者の肌感としては、かなり正確と思えました。ユーザーに寄り添うアドバイスが表示されることも魅力。1年使い続けている間には、強く休息を促されたり、睡眠不足が続く状況で、優しく励まされたりしたこともありました。

Ring 5から新機能として追加されたのは「更年期インサイト」と「ホルモン避妊インサイト」。どちらも女性向けの機能なので、筆者は使い勝手を試すことはできません。女性ユーザーにとっては、身体の状態がより細かくわかるようになったと言えるでしょう。

 

■サブスクはデメリットではなくメリット

Oura Ringをフル活用するには「Ouraメンバーシップ」というサブスクリプション(月額999円または年額1万1800円)に加入しなくてはなりません。正確に言うと、サブスクは必須ではありませんが、未加入では測定結果が見られるだけで、身体の状態をわかりやすく伝えるスコア、睡眠や運動の細かい分析、ユーザーに最適化されたアドバイスなどが表示されません。

せっかくOura Ringを着けていながら、そうしたパーソナライズされた情報が得られないのは宝の持ち腐れです。サブスクは、購入後1カ月は無料で体験できますが、おそらく継続して加入しているユーザーが多いと思われます。

筆者はレビューを書くために、複数のスマートリングを使ってみましたが、Oura Ringが最も使い勝手がよく、アプリに表示される分析やアドバイスも信頼できました。サブスクが必要なことがOura Ringの弱点のように言われることもありますが、実際に使っている筆者としては、サブスクがあるからこそユーザーに提供される情報が充実し、アプリを開いて見ることが習慣化し、健康への意識が向上するように思います。

▲継続して使うことで分析されるヘルスケアデータもある

 

■新たに追加されたAI機能は日本語に非対応

「Oura」アプリは、今年6月のアップデートの際、「Oura Advisor」という機能が追加されました。睡眠の改善やストレスへの対処、最適な運動などについてAIに相談できる機能です。その際、Oura Ringで測定され、蓄積されたデータも参照される仕組みで、パーソナライズされたアドバイスが得られることが特徴。

しかし、残念ながら日本語には非対応。今のところ、英語、フィンランド語、フランス語、ドイツ語、スペイン語など10言語に対応しています。筆者が日本語で質問をしてみたところ、意味は理解してくれたものの、英語で回答されました。

▲新機能「Oura Advisor」は日本語未対応だが、英語で回答してくれる

ウエアラブルデバイスにもAIの波は押し寄せていて、Google Pixel WatchやGoogle Fitbit Air向けのサブスク「Google Health Premium」にも同様の機能があります。そちらは日本語に対応しているので、日本語でアドバイスを受けることが可能。「Oura Advisor」も早く日本語に対応することを期待したいです。

 

■どんな人に向いている?

「スマートウォッチに興味があるが、お気に入りの腕時計を着けていたい」。そんな人にはスマートリングは最適。スマートウォッチとスマートリングは共通する機能が多く、Ouraによると、健康データを測定するには手首よりも指が最適とのこと。実際、医療用のパルスオキシメーターは指先に挟んで計測するので、そうなのでしょう。

「スマートウォッチを使っているが、就寝時ははずしたい」という人にも、Oura Ringはオススメ。スマートウォッチと併用し、主に睡眠をトラッキングするためにOura Ringを使ってもいいでしょう。実は、筆者はこのタイプです。

スマートリングは基本的に着けているだけでいいので、デジタルに苦手意識がある人にも持ってこい。スマートウォッチでは設定や操作に迷うことがあるかもしれませんが、Oura Ringは初期設定さえ済ませたら、あとは何もしなくてもOK! ふむふむと納得した人は、検討してみてくださいね。

>> Oura

<取材・文/村元正剛(ゴーズ)

村元正剛|iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。

 

 

 

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