京都で話題の“雑誌を体感する空間”「MAGASINN KYOTO」ってどんなところ?

 

MAGASINN KYOTOは、京都の“ど真ん中”である二条城の近くにあります。


もともとは牛乳屋さんで空き家になっていた築100年以上の2階建ての町家をリノベーションして作られた空間です。


2階の一部を1日1組限定の宿泊スペースにし、ほかのスペースをショップやギャラリー、イベント会場として開放しています。


この宿の最大の特徴は、季刊誌のようにシーズンごとに宿のテーマが変わること。取材をした8月末は、第1号の特集「本:本を体験する」をテーマに、さまざまな展示が展開されていました。


海外の小さな出版社の写真集やハンドメイドの本などを取り扱う京都の書店「ユイブックス」が<京都とカルチャー>というテーマでセレクトした本棚や、村上春樹の作品を朗読してからそこに出てきた料理を提供するイベント「村上春樹の晩餐会」など、ほかの宿では体験できないような経験ができます。


「現在は、東京・駒沢にある書店兼ギャラリーの『スノウショベリング』、京都の書店『ユイブックス』とコラボレーションして本特集を展開していますが、次回は『デザイン特集』と銘打ち、デザイン事務所のれもんらいふと『れもん京都宿らいふ』という特集を展開します。建物のベース自体は変わりませんが、建物中にれもんらいふの代表・千原さんにイラストを描いてもらったり、オリジナルのZINEを作ったりする予定です」(オーナー・岩崎さん)

定期的にテーマが変わることで、岩崎さん自身、会社員時代には関わらなかったであろう人たちと一緒に仕事ができることが楽しいのだとか。「好きな人が集まって、好きな人と一緒に仕事ができる装置が作りたかった」と話す岩崎さん。“自分で仕事を作る”という、新しい働き方がこうしてカタチになったのだと感じさせられます。

 

■カルチャーを”狭く深く”知れるのは宿ならではの魅力

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