■いい意味で高級感がないから、気軽に持ち出せる

使っていて特にいいなと感じたのは、いい意味での“高級感のなさ”でした。
高価なカメラは、持ち出すときに少し気を使います。
専用のカメラバッグを用意して、ほかの荷物とぶつからないようにしたり。撮影中もカメラに傷がつかないように丁寧に扱ったり。
もちろん大切に扱うことは必要ですが、カメラを持ち出すだけで、少し気合いが必要になり、次第に持ち出さなくなってしまうなんてこともあります。
その点、Polaroid Go Generation 3は、小さくて軽く、見た目にもどこかおもちゃのような親しみやすさがあります。
「今日は写真を撮るぞ」と決めた日だけではなく、友達や恋人と出かける日、散歩に行く日、なんとなくどこかへ行く日にも、とりあえずバッグに入れておこうと思えます。
実際に使ってみると、この小ささと軽さは、普段から持ち歩きたくなる大きな理由だと感じました。
何か特別なものを撮るためではありません。持って出かけて、何か気になるものがあれば撮る。
そのくらいの距離感が、このカメラにはよく似合います。
■出てくる写真まで、小さくてかわいい

Polaroid Go Generation 3は、本体が小さいだけではありません。
撮影すると出てくる写真も小さなサイズです。
撮影してすぐは真っ青で最初はちょっとビックリするかもしれません。

ちなみに最初に撮ったときは、写真と一緒に出てくる黒い遮光板を思わず引き抜きそうになりました。初めて使うと少し戸惑う部分もありますが、そうした一連の動きも含めて、インスタントカメラを触っている感覚があります。

しばらくすると薄っすらと画が出てきます。
撮影したらすぐに確認できる今では、少しじれったく感じるかもしれませんが、どんな写真が撮れているのかとワクワクしながら待つ、贅沢な時間なのかもしれないと感じます。

そうして撮った写真をテーブルに何枚か並べてみると、それだけでも少し楽しい。
スマートフォンやデジタルカメラでは、写真は基本的に画面の中に保存されます。しかしポラロイドでは、撮った瞬間から写真が実物として残ります。
手に取ることができて、並べることができて、人に渡すこともできます。写真というものが、単なる画像データではなく「もの」として存在していて、1枚1枚の写真がより大切に思えてきます。
■スマートフォンの裏に思い出を入れて持ち歩く
Polaroid Goの小さな写真は、透明なスマートフォンケースの裏に入れるのにも、ちょうどよいサイズです。

実際に入れてみると、これがなかなかかわいい。
友達や恋人と遊びに出かけた日にPolaroid Goを持っていき、お互いを撮る。その中で気に入った1枚をスマートフォンの裏に入れて、そのまま持ち歩く。そんな使い方も楽しそうです。
スマートフォンやデジタルカメラなら、1日に何十枚、何百枚と写真を撮ることができます。
撮った写真はSNSで共有され、いつでも見返すことができます。とても便利で、写真を撮るということがより身近で手軽になりました。
一方で、撮影したら消すこともできない、シャッターを切った瞬間に実物の写真としてカメラから出てくるポラロイドは、デジタルとは真逆の存在です。ただ、その不便さや不自由さが、今では少し特別で貴重な体験なのではないかと思います。
特に、生まれたときから写真が画面の中にあることが当たり前だったデジタルネイティブ世代にこそ、このアナログの不便さを味わってほしいと思いました。

撮った写真を手で持つ。誰かに渡す。
机の上に並べる。スマートフォンの裏に入れる。
写真そのものを持ち歩くという体験は、デジタル写真とはまた違った楽しさがあります。
■「写真を撮るぞ」と思わなくても、持って出かけたくなる
Polaroid Go Generation 3は、性能の高さを理由に持ち出したくなるカメラではありません。

小さくて、軽くて、なんだかかわいい。だから、とりあえずバッグに入れておきたくなります。
高級なカメラのような緊張感はなく、何か特別な目的がなくても持ち出せます。友達や恋人と遊びに行く日に持っていき、気になる瞬間があれば撮る。
出てきた写真を一緒に眺める。
気に入った1枚は、スマートフォンの裏に入れて持ち帰る。
そんなふうに写真を撮ることやその時間を楽しみながら、日常の中に自然に持ち込めることが、このカメラの一番の魅力なのかもしれません。
「今日は写真を撮るぞ」と思わなくても、なぜか持って出かけたくなる。Polaroid Go Generation 3は、そんな日常にすっと溶け込む不思議な魅力を持ったカメラでした。
>> ポラロイド
>> 趣味カメラの世界
<取材・文・写真/田中利幸>
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