華もあれば実もある文房具18選【殿堂入りヒットモノ大全】

<ボールペン>

■サラサラ超速乾の万能インク

[写真左]
ゼブラ
「サラサドライ」(162円)

乾燥時間を従来比で85%短縮した超速乾ゲルボールペン。浸透しやすい新インクは、感熱紙やフィルムふせんにもくっきり書ける。

■くっきり濃い大人の“黒”ボールペン

[写真中央]
ぺんてる
「エナージェル フィログラフィ」(2160円)

キリッと濃い黒インクでお馴染み「エナージェル」の金属軸版。重心バランスの良さと繰り出し式の高級感は、お値段以上の価値あり。

■万年筆のような心地良い筆記感

[写真右]
セーラー万年筆
「ICリキッド」(130円)

従来より粘度の低い中性インクにより、サラサラの筆記感を実現。特に1.0mmはインクフローの良さもあり、万年筆のような書き心地だ。

【殿堂入りのポイント】

ボールペンはサラサラ系の時代

ボールペンは、ジェットストリーム登場以来から現在まで、サラサラとした書き心地の低粘度系インクが継続的に高人気。その中でも、黒の濃さを追求したエナージェルや、高浸透・超速乾のサラサドライのように、サラサラ筆記にプラス便利な機能を追加したものが、より注目を集めています。軸も、高級感のある金属軸や、ICリキッドのようにグリップ形状に凝ったものなど、自分に合ったタイプを選ぶ楽しさがありますよ

<ノート>

■見開きが一枚の方眼紙になる水平開きノート

ショウワノート
「水平開きノート」(270円)

段差なしで水平に開く構造で、見開きがB4サイズの5mm方眼罫用紙にもなるノート。コピーした時に中央に影が出ないメリットも。

■手に当たっても痛くない! やわらかリング

コクヨ
「ソフトリングノート 」(B5/324円 A5/302円)

柔らかい樹脂製リングを使ったリングノート。リングに手が乗り上げた際の不快感もなく、ページの端まで書くことができる。

■ペンケースに収まる超スリムノート

ペーパリー
「Nocci」(378円)

胸ポケットやペンケースにも収まるスリムな小型ノート。水平に開く構造で、見開きはほぼハガキサイズと筆記面積も必要十分。

【殿堂入りのポイント】

単なる紙束だと思ったら大間違い!

単に紙を束ねただけと思われがちなノートも、実は進化し続けています。ぷにぷに触感のソフトリングノートは、リングに手が乗り上げると痛いというリングノートの根本的な弱点を覆しました。また、 Nocciを始めとしたいくつかの製品は、ノートに携帯性という新たな概念を提唱しています。昨年にSNS で「おじいちゃんが作ったノートがすごい」と話題になった水平開きノートがショウワノートから発売されたのも大きなトピックです

<ふせん>

■字が書ける“マステ”はふせん使いも便利

[写真上]
マークス
「水性ペンで書けるマスキングテープ」 388円

水性ペンでも表面にしっかりと字が書けるマスキングテープ。粘着力がほど良いため、ロールタイプのふせんとしても使いやすい。

■どこにでも連れて行ける相棒のよう

[写真右]
カンミ堂
「クリップココフセン Mサイズ」(421円)

クリップ式で手帳やノートに装着して持ち歩けるふせん。中のふせんはコシのある硬めのフィルムで、鞄の中でも折れにくい。

■目印ふせんは細・透明・フィルムがベスト

[写真左]
スリーエム ジャパン
「ポストイット ジョーブ  透明スリム見出し」486円

丈夫で破れず、貼った下が隠れないフィルムふせん。資料などに大量に貼り付けてもふせん同士が干渉しにくい細さが使いやすい。

【殿堂入りのポイント】

用途に合わせたふせん選びを

目印に使う・コメントを残すなど、ふせんの用途は意外と多い。使い方に合わせてベストなふせんを選ぶと、仕事の効率もグッと上がります。ページの目印なら、大量に貼ってもかさばらないスリム見出しが便利だし、外出先で資料の読み込みをするならクリップココフセンが最適解。字が書けるマステは、食べかけのお菓子の袋を仮留めして自分の名前を書いておく、というような応用的な使い方もできるので、常備しておくと便利です

<蛍光マーカー>

■曲がるペン先でまっすぐラインが引ける

ぺんてる
「フィットライン」(108円)

根元に溝が入った太字ペン先が、サスペンションのように筆圧を吸収。誰でも安定してまっすぐなラインを引くことができる。

■カブトムシのツノで2色を塗り分けろ

コクヨ
「ビートルティップ デュアルカラー」(162円)

二股に分かれた特殊なペン先の蛍光マーカー。ピンクと黄色など2色のラインを、持ち替え不要でスピーディーに塗り分けが可能。

■窓から文字が見える速乾性蛍光マーカー

三菱鉛筆
「プロパス・ウインドウ クイックドライ」(140円)
ペン先に透明な窓を備え、ラインを引きながらでも下の文字が確認できる蛍光マーカー。速乾性インクは乾燥時間が従来の1/3に。

【殿堂入りのポイント】

蛍光マーカーはペン先で使い分けろ

蛍光マーカーは主にペン先チップの特殊化が主戦場に。真っすぐきれいなラインを引くのが苦手な人には、ぐにぐに曲がるペン先のフィットラインがおすすめです。資料やノートをカラフルに塗り分けたい派なら、くるっと回すだけで2色が塗り分けられるビートルティップで作業効率も大幅アップ。窓から下の字が見えるプロパス・ウインドウなら、ラインをどこまで引いたかが常に目で確認できるので、圧倒的に引きミスが減らせるはず!

 

<テープのり>

■封かん作業ははさんで引くだけ

[写真左上]
コクヨ
「ドットライナーホールド」(540円)

封筒のフラップをはさんで引くだけでまっすぐのり付けできる封かん用テープのり。はみ出す心配がなく貼れて、作業効率が高い。

■テープのりを貼るのが下手な人に最適

[写真左下]
トンボ鉛筆
「ピット リトライエッグ」(194円)

ヘッドが傾きを吸収する機構で、テープのりをきれいに貼るのが苦手な人でも使いやすい。のりは貼って一分以内なら貼り直しが可能

■ガシャッと捺すだけ簡単のり付けスタンプ

[写真右]
コクヨ
「ドットライナースタンプ」(432円)

ハンコのように捺すだけでのり付けできるスタンプタイプ。レシートの貼り付けなど点付け作業が素早くできてコスパも満点。

【殿堂入りのポイント】

テープのりが苦手でもこれなら問題なし

テープのりが普及するにしたがって表面化しだしたのが『テープのり貼るの意外とむずかしい問題』。そこで、機能で貼りにくさを補うような製品が多く登場しています。ドットライナーホールドやスタンプは、使う局面を絞ることで誰でも簡単に使えるように特化したもの。ピットリトライエッグはヘッドが動くことで本体の傾きを吸収するので、テープがムラなく貼れる。それぞれが、独自の工夫によって使いやすさを高めています

 

<ハサミ>

■極厚刃だからグイグイ切れる!

[写真上]
ALLEX
「厚紙切り」(2160円)

一般的なはさみの倍という極厚刃の万能はさみ。クレジ ットカードから薄い布までなんでもサクッと切れるオールマイティさがウリ。

■はさみは外出先で意外と役に立つ

[写真左]
クツワ
「HiLine 携帯はさみ」(486円)

収納時は長さ44mmと超コンパクトな携帯はさみ。外出先でクリーニングのタグを切ったり服のほつれを切ったりと、使い道は豊富。

■ペンケースに入るフィットカットカーブ

[写真下]
プラス
「フィットカットカーブ ツイッギー」(702円)

よく切れる「フィットカットカーブ」がスリムなペンタイプに。ハンドルを指で押し出すだけでロック解除できるスマートさも◎

 

【殿堂入りのポイント】

切れ味間違いなしの保証済み

はさみは刃と刃を交差して紙を切るというシンプルな構造ゆえに、製品によって切れる・切れないの性能差はハッキリ出ます。例えば、「ALLEX 厚紙切り」は発売から25年以上のロングセラーですが、万能な切れ味は保証済み。また、ここ数年で人気の高い携帯はさみの中では、日本製の刃で小さくても切れ味抜群の「HiLine 携帯はさみ」や、携帯性と切れ味を両立した「フィットカットカーブツイッギー」は、使えば納得すること間違いなしです

本記事の内容はGoodsPress2・3月合併号60-61ページに掲載されています

 


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(取材・文/望月恭吾 写真/江藤義典)

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