目利きたちが伝えたいクールな家電<前編>【選ばれる"デザイン”家電】

<山口真吾さんの選んだ“デザイン”家電>

▼マキタ/「充電式クリーナー CL140FDRFW」&「充電式ファン CF102DZ」

▲(左)「充電式クリーナー CL140FDRFW」(右)「充電式ファン CF102DZ」

「さまざまなアイテムで使える共通バッテリーを使用し、現場仕様のデザインも一般家電にはない、無骨で硬派な感じがカッコいい」と選んだのは電動工具で有名な同メーカーから2品。「掃除機や扇風機はデザインに大差がないモノが多いため、つい変わったデザインの物に目が向いてしまいます」(実勢価格:充電式クリーナー 2万8000円前後、充電式ファン 8000円前後)

▼Monster/「GODJ」

仙台の会社が開発した世界初の完全自律型ポータブルDJシステム。「本格的な機能を搭載しながらも、遊びたい時にだけ取り出せるコンパクトさが何よりも魅力。デザインも洗練されていて、機械的な部分はそのままに液晶部分とのマッチングも近未来っぽくて完璧」(実勢価格:5万4000円前後)

▼コルグ「CLIPHIT」

「こんな簡単にドラマー気分が味わえるとは思わなかった」というコチラは、付属のセンサー内蔵クリップを机や雑誌などに付けるだけで、スネア、ハイハット、シンバルに変身。「子供向けなのか、大人向けなのか分らない童心をぐっとつかむデザインも好みです」(実勢価格:1万2000円前後)

 

■デコラティブだけどカッコいい商品がもっと出ることを期待しています!

普段からユニークなプロダクトに囲まれている山口さん。

彼はモノ選びに関して「デザインが気に入るかが一番のポイント。また、他と似ていないというのも重要。そのモノがどんな用途かひと目で分かるためには、二番手、三番手と追従者が出てきて、やっと“この機能はこんな形”というのが一般消費者に伝わっていることが大事。だから、どことも似ていないデザインを提案する一番手は勇気がいるし、結果的に損な役回りでも僕はそんな不器用なブランドのアイテムを意識的に選んでいたい」と語る。コルグのCLIPHITなどまさにソレ。

「最近はデザイン家電=洗練されていてシンプル的な傾向がありますが、もっとデコラティブだけどカッコいい商品が出てきてほしいなと期待してます」

 

bPr BEAMSディレクター・山口真吾さん
生活雑貨やステーショナリー、アクササリーなどのセレクトやプロダクト企画を行うレーベル、bprビームスにてディレクションとバイイングを担当。独自の審美眼が注目を集める。

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