どんな悪路も乗り越えるユカイ・ツーカイATV【海遊び×山遊び 満喫ギア】

■免許不要だから誰でも運転できる

冒険心をくすぐられる山遊び。自分の足で歩くのもいいが、エンジンの力を借りれば、アウトドアアクティビティとしてひと味違った楽しみ方ができる。そこでオススメしたいのがATV。日本ではまだ馴染みが薄く、バギーと言った方がピンとくるかもしれない。悪路を走破することを想定し開発され、どんな道もパワフルに突き進む。四輪なので転倒のリスクが少ないが、屋根はなく、感じる風や操作感はクルマよりバイクに近い。フィールドや森林を走る爽快感は格別だ。

アメリカやヨーロッパではモータースポーツとしての人気が高く、飛んだり跳ねたりモトクロスのような高いジャンプもある過激なコースでレースが行われている。それゆえマシンは高性能。ファンライドすれば、急坂や岩場、丸太を越えたり水辺を渡ったりで、自然を満喫しながらたくさんの感動体験が得られるだろう。

ちなみに一般公道は走行できないので、免許は不要。管理されたアウトドアスペースで、安全に楽しめる。つまり誰でも運転でき、なおかつほとんどがオートマチック車なので操作がカンタン。それでいてライディングは奥が深く、全身を使って右へ左へマシンをコントロールしていれば、気がつくと汗をかくほどの運動量なのだ。

レジャー感覚でゆったり乗ってもいいし、レーサー気分でスポーティに走っても、どちらも時間があっという間に過ぎてしまうほど。

マシンは日本でもさまざまなモデルが販売され、それを購入するのももちろんいいが、全国にバギーコースがあり、レンタルするのが最初の一歩としてはオススメ。操作方法を教えてもらえるし、トレッキングツアーを開催しているコースもあり、全国各地で手軽に楽しめる。

意外と身近で、エンジンを響かせながらのスリルや感動は、病みつきになること間違いなし。雪原も走破できるから、四季を通じて楽しんで欲しい!

 

バイクジャーナリスト 青木タカオ
バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。休日にバイクを楽しむ、等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク技術関連の著書も。

 

 

【バイクタイプ】

屋根もドアもないATV。大きな違いはないようにも思えるが、座り方とハンドルでふたつに分類できる。シートに跨って、バーハンドルを右に左へ切って操るのがバイク型。アグレシッブに走るならスタンディングの乗車姿勢で、路面からの衝撃を吸収。スポーツ派にオススメ。

▼ウイリーするほどの過激な走りが持ち味

POLARIS
「SCRAMBLER XP1000」(267万8400円)

わずか338kgの軽量な車体に、89psを発揮する排気量952ccのハイパワー2気筒エンジンを搭載する超ド級ATV。衝撃吸収性の高いダブルウィッシュボーン式サスペンションを備え、シートもオフロードバイクのように前後移動しやすいようフラット。 大径14インチの軽量高剛性アルミホイールには道なき道も走破するバギータイヤを履く。

 

▼迫力のデザインと力強い走り

KYMCO
「MXU700 EXi EPS」(129万6000円)

最大積載量95kgの大型キャリアと迫力あるフロントマスクが頼もしく、安定した性能を発揮する水冷SOHC4バルブエンジンが、38psの最高出力とスムーズな吹け上りを実現。前後サスペンションはダブルウィッシュボーン式で、ゆとりあるストロークによって高い衝撃吸収性と路面追従性を両立した。4輪駆動による強烈なダッシュも大きな魅力。

 

【クルマタイプ】

クルマのようにシートに座って、ステアリングを回して操作。アクセルやブレーキは足でコントロールし、座席から飛び出さないようシートベルトをするのもクルマ感覚だ。スポーツモデルはソロ仕様も多いが、横並びになって2人乗りできるものも。転倒に備え、ロールバーを装備する。

 

▼遊びも仕事も任せろ

POLARIS
「ACE 570」(199万440円~)

45psを発揮する単気筒エンジンを、フロントはストラット式、リヤはダブルウィッシュボーンのサスペンションを持つ軽快な車体に積む。前後12インチの足まわりが、小回りの効くステアリングフィールを生み、フラットダートならバイクも追いかけ回す安定感ある走りを実現。最大積載量フロント55kg、リア110kgのカーゴスペースも利便性が高い。

 

▼なんでもこなす、万能本格派マシン

KYMCO
「UXV450i」(135万円)

本格4WDの証明とも言えるラダーフレーム構造が、ドライバーを保護する強固なロールケージと連結し、悪路に耐える高い強度を確保。サスペンションは前後とも路面追従性に優れるダブルAアーム式。悪路でも強力なトラクション性能を発揮する12インチタイヤを装着する。ミッドに搭載する単気筒エンジンは33ps。2名まで乗車可能。

 

▼スリーホイーラーも魅力満点!

BRPCAN-AM
「RYKER」(135万9000円~)

公道でもバギー感覚を。そんな欲張りな人にはコレ。前2輪+後1輪という独創的なスタイルで、オープンカーのような感覚とバイクのようなアグレシッブさを兼備。600ccと900cc版の2本立てで、ラリーエディションはダートも得意。普通AT免許で乗れるが、高速道路の通行料金や税金、保険は二輪車扱いで、車庫証明も不要。

<まずは大自然の中でバギー体験!>

▼三島スカイウォーク ゴーゴーバギー

バギーに乗って、ガイドと一緒に森の中を走るツアーを開催中。インストラクター付き添いなので、初めての人などでも安心して楽しめる。自然をそのまま活用したコースで、爽快感とスリルを同時に味わおう。マシンは「KYMCO MXU150X」だ。

住所:静岡県三島市笹原新田313
営業時間:9:00~17:00
料金:4000円

KYMCO
「MXU150X」(42万1000円)

 

>> 特集:海遊び×山遊び 満喫ギア

本記事の内容はGoodsPress8.9月合併号112-113ページに掲載されています

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(文/青木タカオ)

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