おいしい「冷たいお茶」!プロに聞いた淹れ方のコツ

 

日本茶で手軽に冷茶を楽しむ方法  

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東京・神楽坂「楽山」は、先代社長の故郷である掛川のお茶の味を神楽坂の町に根付かせた名店です。デイリーから最高級まで、味・香りともに濃密な「深むし茶」が揃います。

ここでは冷茶の淹れ方をふたつ教わりました。

フィルター付きのボトルで入れる「水出し深むし茶」の作り方

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1.多めの茶葉(10〜15g)をボトルに入れる
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2.750ccの水を注いで冷蔵庫へ

急ぐ場合は氷を入れて振れば、30分と待たず冷たいお茶を飲むことができます

写真は「ほうじ茶」バージョン

写真は「ほうじ茶」バージョン。ほうじ茶の場合はさらに多めの茶葉を入れます

 

この水出し茶、嬉しいのは「茶葉を選ばず手軽に試せる」ということ。水出しにすることでタンニンの渋みが抽出されず、おおらかに目分量で作っても甘くまろやかな味わいとなります。

急須で淹れる「氷出し」冷茶の作り方

1.急須にいつもより多め(大さじ1杯程度〜お好みで)の茶葉を急須へ

 

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2.たっぷりの氷とお水を注ぎ蓋をする

3.急須を水平方向に回して、茶葉と水を馴染ませ3分ほど待つ

 

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緑の香りと甘みが濃い深むし茶は、冷茶にぴったり

 

氷出しの新茶は、澄んだ緑色と、甘み・とろみを感じさせる口当たりがとっても印象的! 少量ずつを大切に淹れると、よりいっそうオツな味わいです。

日本茶の茶葉の選び方

2代目である齋藤昭人社長は「茶葉はなんでも大丈夫ですよ!貰い物が余っていたりしたら、ぜひ試してみてください。『イマイチかな?』なんて思っていたお茶でも、水出しなら美味しく飲めます」と教えてくれました。

神楽坂銘茶 楽山 本店
東京都新宿区神楽坂4-3


 

香り華やかな中国茶を水出しで!

中国茶のレクチャーをしてくれたのは「遊茶」。国内外を問わず、スタイリッシュな人々の集まる表参道エリアから、中国茶の魅力を発信する人気店です。
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台湾と中国大陸、広大な地域から味と品質で選び抜いたお茶を常時約80種類も揃える、まさに「専門店」です。

タンブラーで手軽!水だし茶の作り方

日本茶とはまた違うキレ味のいい飲み心地や、エキゾチックな芳香が魅力的な中国茶。茶葉から淹れると、その香りは圧巻です。冷蔵庫でゆっくりと淹れることで、渋みのない、穏やかで爽やかな味わいとなります。

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遊茶ではオリジナルの茶こしつきタンブラー「Chattle®(1944円)」を使って、水出し中国茶の淹れ方を教わりました。

1.茶葉3gに水300ccを注ぐ
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2.冷蔵庫に入れて24時間待つ(急ぎの場合は8時間〜でもOK)

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これだけ!
やっぱり手間なく、美味しいのが水出しのいいところですね。
その日に飲みきる程度であれば、持ち歩きも大丈夫とのこと。香りにインパクトのある中国茶は、仕事中のリフレッシュにぴったりです。

中国茶の茶葉の選び方

遊茶のオススメ茶葉はこの4種。初めてなら香りが華やかなものを選ぶ方が、魅力を感じやすいそうです。

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日本ではまだ珍しい「白茶」である「特級白牡丹(50g 1836円)」「龍珠花茶(50g 1836円)」、清々しい印象の烏龍茶「清香四季春(50g 1512円)」、ひときわ華やかな芳香の烏龍茶「嶺頭単欉(25g 1836円)

紹介した4種は期間限定で10gパックも販売されています。

遊茶 表参道SHOP
東京都渋谷区神宮前 5-8-5


 

アイスティーは沸かしたての湯で一気に!

アイスティーの作り方を教わったのは、東京・六本木の「デンメアティーハウス」。
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ブラックティー(いわゆる紅茶)とともに、フレーバードティーやフルーツティーの美味しさにも定評があるウィーンの紅茶ブランドで、ヨーロッパで絶大な人気を博しています。天然のフルーツやハーブのみから作られる香りはとても優雅でバラエティー豊かです。

 

沸騰した熱いお湯を使うアイスティーの作り方

そんなデンメアティーハウスおすすめの「アイスティー」の作り方は、濃い紅茶を熱湯で淹れ、氷の上から一気に注ぐ方法。

1.ポットに茶葉を入れる(水100ccに対し小さじ一杯ほど)

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2.沸騰したお湯を注ぎ、約2分〜2分半ほど蒸らす

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3.グラス一杯に氷を入れて、紅茶を注ぐ。氷が溶けたら好みでプラスしてOK
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なんとなく難しそうなアイスティーですが、意外にも簡単。グラスを水筒に変えて作れば、出先でも美味しいアイスティーが楽しめます。

アイスティーの茶葉の選び方

アッサムなどのタンニンの多い茶葉は、冷やした時に濁る「クリームダウン」という現象が起こりやすくなります。タンニンが少ないニルギリやディンブラはアイスティーに向いています。

紅茶も「水出し」可能ですが、諸々の基準をクリアし「水出し紅茶」として売られているものを選んだ方がいいそう。「水出しはタンニンの渋みやキレが出ないので、紅茶の場合はお湯出しにしてロックで飲む方が映える」とのこと。

また紅茶に様々な香りを加えたフレーバードティーをアイスで楽しむのも爽快です。デンメアティーハウス夏のオススメがこちら。

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フレーバードティーの定番「アールグレイ」、シトラスが弾けるように香る「マンダリングレープフルーツ」、ひまわりの花びらが入った「サニーアイランド」(ともに100g 2100円)

 

楽しいフルーツティーの作り方

最後に、まるでカクテルのような楽しいアイスティーの作り方も教わりました。

1.クランベリーのフルーツティーに砂糖を入れて氷の上に注ぐ
2.その上からそっと紅茶を注げば、2層のグラデーションが美しい!
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フルーツティーは、フルーツチップと花びら、ハーブだけでできたお茶。華やかで楽しい味わいはソーダ割りにもぴったりです。

 

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茶場は入っておらずノンカフェインなので、健康に気遣う人へのギフトにも。

デンメアティーハウス六本木店
東京都港区六本木7-21-22 セイコー六本木ビル 1F

 

(取材・文/くぼきひろこ

くぼきひろこ/ライター

くぼきひろこ/ライター

 美食・カルチャー・ライフスタイル・クルマ・ゴルフ・巷の美女etc……対象は様々に、雑誌・ウェブサイト等の各種媒体にて活動中のフリーライター。「人の仕事のすべて。そして、その仕事から生み出されるすべてのモノゴトが面白い!」と津々浦々の興味津々で取材・執筆を行う。

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