ニッパー選びのポイントと達人オススメニッパー7選【達人のプラモ術<道具編>】

2. 精度の高さ、使い勝手の良さで人気の定番モデル

タミヤ
「薄刃ニッパー(ゲートカット用)」(3190円)

通常のプラモデル用ニッパーと比べて刃先が細く成型されており、薄くシャープな刃を持つ。ランナーとのすき間が狭い小さなパーツの切り出しがやりやすい。刃が薄く、切れ味も鋭いため、軽い力でカットでき、クリアパーパーツの切り離しでも切断面が白濁しにくい。同じタミヤのハイエンドともいえる「ゲートカット用先細薄刃ニッパー」と比べると刃の肉厚もあるので耐久性も高い。薄刃の精密ニッパーの中では価格も手頃なので愛用者も多い。

 

3. 切るという作業にこだわった汎用性の高さに注目したいニッパー

職人堅気
「レッドマン4 精密フラットニッパー 125mm」(2200円)

モデラーにはお馴染みのツールブランド職人堅気が発売している汎用性の高い薄刃ニッパー。刃先は焼き入れされた炭素鋼を使用。切れ味のシャープなゲートカットだけではなく、厚みのあるプラ材、さらに金属線(銅線φ1.0mmまで、アルミ線φ2mmまで、プラφ2.5mmまで)の切断もできる。

 

4. コスパの高い老舗のベーシック薄刃ニッパー

ミネシマ
「Premium薄刃ニッパー」(2420円)

ホビー用ツールメーカーの老舗ミネシマの薄刃ニッパー。刃先を薄くフラットに仕上げることにより、狭い部分のゲートカットに特化した精密ニッパーだ。φ3mmのプラ棒まで切断が可能。

 

5. 価格を抑えた片刃ニッパーの入門モデル

MR.HOBBY
「Mr.片刃ニッパー」(3520円)

高価になりがちな片刃ニッパーの中にあって、それなりに価格を抑えた細いゲートのカット専用の片刃ニッパー。刃先が小さめで、小パーツのゲートカットにも使い勝手が良い。

 

6. “この発想はなかった”的ゲート切断特化型ニッパー

レモラツール
「RN-01 のこ~るニッパー」(1100円)

刃の形状が工夫されており、パーツに刃先を密着させてもゲートをわずかに残せる。あえてパーツ側にゲートを少し残してカットしたいという用途に特化したゲートカット用ニッパー。

 

7. 汎用性の高さから1本は持っておきたい

タミヤ
「クラフトニッパー(プラスチック/軟金属用)」(3190円)

精密なゲートカットには適さないが、刃が厚く、太くて硬いゲートのカットやプラスチック棒材など肉厚素材のカットなどで使い勝手が良い汎用ニッパー。銅や真ちゅうなどの軟金属(銅線φ2mmまで、真ちゅうφ1.8mmまで、洋白線φ1.6mmまで)もカットできる。ニッパーは用途に応じて使い分けるようにしたい。

 

■ニッパーは消耗品と考えよう

プラモデル製作の基幹ツールのひとつともいえるニッパーは、クリアパーツや繊細なパーツの切り出しなどに使うゲートカット用精密ニッパー、片刃ニッパーと、プラ材など切断に使う厚刃のニッパーを使い分けるようにしましょう。それがニッパーを長持ちさせるコツです。

またニッパーは、使用していれば当然ですが切れ味も落ちてきます。個人差があるので一概には言えませんが、切れ味が落ちた、切り口がささくれ立つといった症状を感じるようになったら早めの交換をオススメします。

 

■こうなったら要交換!

使い込んで硬いプラ材などもカットした結果、刃こぼれしてしまったニッパー。刃を合わせても光が漏れて見えてしまう。こうなってしまったらゲートの切断がキレイにできなくなるので要交換です!

>> 達人のプラモ術

<写真・文/長谷川迷人>

 

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