使用環境とサイズで変わる“釣り用ライフジャケット”の正しい選び方

■磯釣り向けのライフジャケット

磯向けのライフジャケット選びでは、ガスで膨らむ「膨張式」は避けましょう。その理由を大橋さんはこう語ります。

「落水したときのシチュエーションがポイントです。海水しかない沖などど違い、磯場は周りが尖った石やカキ殻だらけです。膨張式は中に炭酸ガスが充満した浮き輪ですから、これらが刺さって破れてしまうと浮力を失ってしまいます。また足場も不安定なため、動きを邪魔しないことと、細かなアイテムを入れておけるポケットがあるなど、釣り道具としての機能性も重要です」(大橋さん)

4.“磯のエサ釣り”でのオススメ

「SARASHI」(固型式)
1万9800円

サイズにより8.3kg~9.7kgとしっかりした浮力を持ちながら、多彩な機能を持ちます。ポケットがたくさんあり、ウキやガン玉、ハリといった小物が多い磯のエサ釣りで、道具を分けてしまうことが可能。また生地は目の細かくウォッシャブルのものを採用し、まきエサによる汚れ、臭いの付着を解消しています。

5.“磯のルアー釣り”でのオススメ

「レバンテ」(固型式)
1万5840円

幅のあるリブベルトを採用した、高いフィット感が特徴。磯場を歩いた際もライフジャケットが体に密着し、ぶれないため疲労が軽減されます。ルアーボックスをそのまま入れられる大型のメインポケットや、薄型の背面収納があるので、移動とキャストを繰り返しながら長距離を身軽に動くのに最適なモデルです。

*  *  *

船、磯、子どもは必ず着用を!

「万が一の時に身を預けるライフジャケットには、高い安全性が要求されます。だからこそ、Bluestormのライフジャケットは、国土交通省の定める、実際に救命を想定した各種の厳しい試験に合格し、型式承認を取得しているのです」(大橋さん)

着用により生存率を大きく上げられることがデータで実証されてきたことで、乗船時に近年法令で着用が義務化されているライフジャケット。もちろん船以外の磯など、不意の大波にさらわれやすい環境でも着用は必須。たとえ堤防など遊びやすい場所であっても、子どもは落水リスクがつきまといます。釣りに行く際は、「船と磯と子どもは必ず常時着用」と覚えておきましょう。

 

>> Bluestorm

<取材・文/おちから丸>

おちから丸|海山野外遊び系の企画編集&ライター。3人乗りのミニボートに乗り、日々家族で相模湾に出船。釣った魚を美味しく仕立てるのを楽しんでいる。得意ジャンルは釣り、料理、野営

 

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