新しいスマホのカタチ?カメラが飛び出すOPPO「Find X」がおもしろいぞ!

■飛び出すカメラはインパクトあり!

Find Xは、6.4型のSIMフリースマートフォンです。先述の通り、一番の特徴は本体に内蔵されている「ステルス3Dカメラ」。カメラアプリを起動する際などに、この部分が上にスライドしてカメラが使えるようになる仕組みになっています。

▲カラーは「ワインレッド」と「サイレントブルー」の2色。左がカメラが出た状態。右がカメラが本体に収まっている状態だ。3D曲面ガラスが使われている

マニアックな部分ですが、カメラがスライドするスピードは、細かく言うと3段階に分かれていて、飛び出しが早く、終盤が遅めに調整されています。これにより滑らかな動きが再現されているとのこと(下のGIFでは分かりづらいかもしれませんが…)。ちなみに、会場で試用した範囲では、モーター音はほぼ気になりませんでした。

また、同機構は、30万回以上の動作試験をクリアしているので、1日150回使用しても5年間使用できるように設計されているとのこと。

さらに、プレゼンテーションで「落下を感知すると、カメラが引っ込むようになっている」と説明していたので、恐る恐る端末を浮かしてみました。少し見えづらいですが、落下中にカメラが元に戻り、それを知らせるアラートが画面に表示されます。

こうした工夫により、万が一カメラ起動中に端末を落としても、カメラ周りが破損するリスクが低減されているわけです。品質へのこだわりがヒシヒシと伝わってきます。

ちなみに、「どうやってケース付けるんだろう」と不安に思ったのですが、同梱品としてカメラが動いても大丈夫な専用ケースが備わっていました。また、ECサイトで探してみると、Find Xに対応するケースもちゃんとありました。ケース付けたい派の人も、安心して使えそうです。

 

■カメラが飛び出す意味と課題は?

さて、カメラにこうした「スライディング構造」を採用したのは、画面占有率を高めるためです。これにより、画面占有率も93.8%の6.4インチディスプレイを実現しました。ノッチ(凹型の切り込み)を採用する端末が増えていますが、Find Xは新しいスマホのカタチとして興味深いですね。

▲OPPOが「パノラマアークスクリーン」と呼称する、縦横比19.5:9で、ベゼルもほぼない有機ELディスプレイは魅力的

しかし、全方位で完璧なわけではありません。上部はスライドする機構を搭載しているため、内蔵スピーカーが底側面の1箇所にしか備わっていません。横画面で動画を視聴した際に、音の出る方向に偏りが生じてしまいます。

このため、大画面を生かして動画を視聴する際には、イヤホンを使った方がサウンドを楽しめるでしょう。

 

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