見よこのディテール!『2001年宇宙の旅』をもう一度観たくなります

製品の監修を手がけたのは、世界的に有名な研究者アダム・ジョンソン氏。再現にあたっては、氏の著書「2001 The Lost Science」に掲載された図面を参考に、まず完璧なアウトラインを構築した。

細部ディテールは、数少ない写真と映画の画面から解析。資料が全く存在しない左側側面のディテールは、解明しているディテールを元に推測し、検証した上で3D-CADにて原型を設計。これにより、アナログでは不可能だった表現も可能にしている。

マスターモデルの制作を手がけたのは、海洋堂所属のカリスマ造形師・ボーメ氏。手がけた作品はアートとして展示会に招聘されるほどのクオリティで、世界的にその名を轟かせる造形作家だ。

▲見所となるエンジン部のパイピング。過去に出されたモデル(非公認のものまで)全てを含めも無く、
本製品ではじめて実現

設計された部材の3Dプリントを行ったのは、ハリウッドの映画用プロップも手掛ける世界随一の技術を持つ工場。そしてそれらの部材を組むのは、高い技術を誇るモデラーが名を連ねるプロ集団。雑誌や模型イベントで人気の一流モデラーたちが、ひとつひとつ丹念に仕上げるという、前代未聞の制作体制だ。

そうして出来上がったハンドメイド作品が、今回発表された「Art Master 3D Discovery 1/10スケール -54フィートプロップ完全再現モデル(LIMITED)ディスカバリー号」。コックピット内にはLEDを4灯仕込んでおり発光。スイッチは外観を損ねないよう、コマンドモジュール内に収めている。エンジン部のパイピングは、世界で初めて再現されたのだ。

模型史にその功績を刻む、究極のディスカバリー号。注ぎ込まれた技術を思うと、気が遠くなりそうだ。

>> 海洋堂「 Art Master 3D Discovery 1/10スケール -54フィートプロップ完全再現モデル(LIMITED)」

 


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(文/&GP編集部)

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