"ものつくり"の歴史を感じる鯖江発バングルウォッチ

福井県鯖江といえば、100年以上続く眼鏡づくりが有名ですが、伝統工芸・越前漆器の産地としても1500年以上もの歴史のある町。そんな鯖江の技術がつぎ込まれたのが、Sabae Bangle Watch「時伝」です。以前にリリースされたラウンドフェイスのウォッチに続き、このたびスクエアバージョンが誕生しました。

▲「呂色」(ろいろ)塗師 山田秀樹作

越前漆器の高度な技が使われているのは、スクエアの文字盤部分。黒系の「呂色(ろいろ)」、茶系の「琥珀(こはく)」、灰系の「銀地(ぎんじ)」の3タイプをラインナップし、それぞれ熟年の職人の技術が用いられています。

▲「琥珀」(こはく)塗師 山田秀樹作

「呂色」と「琥珀」に施されているのは、「呂色塗り」という技法。塗りあげた漆に、さらに炭を使った研ぎを繰り返し、鏡のように平らで光沢のある状態に仕上げます。

▲「銀地」(ぎんじ)蒔絵師 塚田一峰作

「銀地」に施されているのは、一面に施す蒔絵の技である「銀地」。漆の上に和光銀(純銀)の銀粉を蒔き、もう一度漆を塗ることで、ザラザラとした独特の質感を生み出します。

どちらもこの道50年以上の熟練の職人による手作業によって一枚一枚仕上げられた、手間暇のかかった文字盤です。

そして、メガネの技が使われているのが着脱しやすいバングル。素材には、高級メガネフレームに用いられる自然素材アセテートを採用していて、1枚のアセテート素材から削り出して作っています。昔ながらの道具で職人がていねいに研磨し、やわらかなフォルムと締めつけ感はなくてもクルクル回らない絶妙なフィット感を実現。自然素材なので肌に優しいのも特徴です。

バングルは、黒系の「ブラック」、べっこうのような「デミカラー」、灰系の「グレーマーブル」の3色をラインナップしています。

文字盤上のインデックスやロゴにも、眼鏡づくりで用いられる精緻なパット印刷の技術を採用。バングルの太さと文字盤の幅を揃えることで、すっきりと洗練された印象のウォッチに仕上がっています。

このSabae Bangle Watch「時伝」は、5月22日までクラウドファンディングサイト・Makuakeにプロジェクトを掲載中。サイズはS、M、L、専用スタンド付きで2万5000円~(3月8日現在)のリターンが用意されています。

日本のワザを駆使した美しい一本、気になる人は支援を検討してみては。

>> Makuake

 


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(文/&GP編集部)

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