世界シェア急拡大中の中国スマホメーカーが日本参入!「realme」に勝算はあるのか?

■日本参入第1弾はスマートデバイス5製品

Realmeが日本市場第1弾として発売するのは、スマホではなくスマートデバイス。ワイヤレスイヤホン3機種、スマートウォッチ、モバイルバッテリーの計5製品です。いずれも競合メーカーが多く、レッドオーシャンと呼ぶべき市場ですが、スペックのわりには手頃な価格という印象です。

▼realme Buds Air Pro

業界トップクラスの最大35dBのノイズキャンセリング機能を搭載したワイヤレスイヤホン。10mmのダイナミックドライバーを内蔵し、とくに高音域をクリアに再生できることが特徴。最大25時間の再生が可能で、カラバリはホワイトとブラックが用意されます。

▲4月15日発売予定で価格は1万3800円

 

▼realme Buds Q

格安モデルながら、世界的に著名なデザイナーでrealmeデザインセンターのアートディレクターを務めるジョゼ・レヴィ氏がデザイン。川辺の丸石をモチーフにしており、軽くて手に馴染む充電ケースが特徴。10mmダイナミックドライバーを内蔵し、AACコーディングにも対応しています。

▲片耳が約3.6gという軽さも魅力。4月15日発売予定で価格は3480円

 

▼realme Buds Wireless Pro

ブランドカラーであるイエローとブラックでデザインされたネックバンド型のワイヤレスイヤホン。13.6mmのダイナミックドライバーを搭載し、LDACコーディングにも対応。最大35dBのノイズキャンセリング機能があり、リモコンのボタンを押してスムーズにオン・オフ操作ができます。

▲5月以降発売予定で価格は9980円

 

▼realme watch S

スマホの通知や健康管理など、スマートウォッチとして必要十分な機能を備えつつ、昨今需要が高まっている血中酸素レベル測定機能も搭載。最長で15日間使い続けられるスタミナも魅力です。

▲4月15日発売予定で価格は1万1800円

 

▼realme 20000mAh Power Bank 2

最大3台のデバイスを同時に充電できる、20000mAhの大容量モバイルバッテリー。色はイエローとブラックから選べます。

▲5月以降発売予定で価格は4980円

いずれの製品も取り扱いはECサイトのみで、realme 公式楽天市場、Amazon、ひかりTVショピングで購入できます。実際に手に取って確認できないのは残念ですが、それによってコストダウンを図り、オンラインでのユーザーのコミュニケーションを活性化させるという狙いもあるようです。

 

■realmeが日本で成功する可能性は?

海外ではエントリーからハイエンドまで、スマホのラインナップも広げつつあるrealme。日本でもスマホを発売するのかどうかは気になるところ。日本市場への参入に先駆けて、メディア向けに説明会が開催されましたが、realmeの日本法人である株式会社シンガ・ジャパンの取締役社長・賀 梦瀟(カ・ムショウ)氏は「まずは、スマートデバイスを発売して、日本のお客様の反応を見たい」と話し、スマホ発売については「グローバルで多くのデバイスを提供しており、日本での展開はこれから検討していきたい」と、明確な回答は避けていました。

▲海外ではすでにハイスペックモデルも展開。これも深澤直人氏がデザインしたモデル

▲5Gモデルもリリースしている

第1弾の商品群は、ブランドの知名度を上げるためのものとしては弱い印象もあります。主力商品ではあるスマホの発売も視野に入れているのは間違いないでしょう。OPPOもシャオミも日本上陸当初は、iPhoneが圧倒的なシェアを持つ日本市場で成功するのか? と不安視する人も多かったように記憶しています。しかし、両社ともに日本の大手キャリアとの協業も開始し、日本でのファンも増やしつつあります。近い将来、realmeのスマホが日本のお店に並ぶ可能性は十分にあるでしょう。

▲日本で発売される製品の一部。パッケージも統一されたブランドイメージでデザインされている

中国には他にも、先述のVivoや、そのサブブランドであるiQOO(アイクー)、OPPO傘下でデザイン性に優れた端末を展開するOnePlus(ワンプラス)など、多くのブランドがあります。新たなブランドが日本に参入することも期待できそうです。

>> realme

 

<取材・文/村元正剛(ゴーズ)

村元正剛|iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。

 

 

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