iPhone 8からの乗り換えを見込む新型iPhone SE(第3世代)が登場

■iPhone SE(第3世代)

続いて、来るぞ来るぞと事前に散々噂されていた「iPhone SE」の新モデル。やはり発表されました。同イベントで話された内容を踏まえると、主に「iPhone 8」からの乗り換え需要が想定されている端末だと思われます。iPhone 8ユーザーの皆さん必見です。

第3世代SEの筐体デザインは前モデルの踏襲で、4.7型のディスプレイやTouch ID内蔵のホームボタンは健在。チップセットには、iPhone 13シリーズと同じ「A15 Bionic」が搭載されました。同じく13シリーズと同じ堅牢なガラスを採用していたり、SEシリーズとしては初となる5G対応を果たしていることもトピックです。

カラーバリエーションは「ミッドナイト」「スターライト」「(PRODUCT)RED」の3種類を用意。

チップセットを刷新したことで、カメラ機能としては、「スマートHDR 4」「フォトグラフスタイル」「Deep Fusion」などの最新機能をサポート。一方、12MP・f/1.8というハードの仕様は第2世代SEから変わっていません。

バッテリー持ちも強化されたとのこと。第2世代SEと仕様を比較してみると、以下の通り。数値上は2時間くらい増えていますね。

・ビデオ再生:最大13時間→15時間
・ビデオ再生(ストリーミング):最大8→10時間
・オーディオ再生:最大40→50時間

こちらも3月11日(金)から予約開始、18日に発売です。価格は64GBモデルが5万7800円、128GBが6万3800円、256GBが7万6800円になります。

 

■iPad Air(第5世代)

「iPad Air」も事前の噂で囁かれていた一台ですね。こちらもマイナーアップデートモデルとして登場。カラーラインナップは刷新されつつも、デザインは踏襲しています。ただし、チップセットがAppleシリコンの「M1」になったのはキャッチーな話題です。昨年はiPad ProシリーズにM1チップが搭載されて話題になりましたが、もうAirまで降りてきました。

前世代のiPad Air(A14 Bionic搭載)と比べると、CPUパフォーマンスは最大60%高速化、グラフィックスパフォーマンスは最大2倍高速化されているとのこと。イベント動画内では、クリエイティブ系のアプリや、ゲーミングなどが快適に行えることがアピールされていました。

機能面では、5G通信への対応や、12MPの超広角フロントカメラ搭載に伴う「センターフレーム」機能のサポートなどがトピック。また、USB-CはThunderbolt表記にこそなっていませんが、前世代よりも最大2倍高速な最大10Gbpsでのデータ転送が可能になりました。具体的には、最大6K解像度のディスプレイへの接続などが可能とされています。

ちなみに、プロモーションテクノロジーは非対応、クアッドスピーカーではなく2スピーカーオーディオ(横向き)、動画撮影時のオーディオズーム非対応、LiDARスキャナ非搭載など、Proシリーズとの主な差異は残されたままです。

価格は、64GBモデルで7万4800円〜。同じく3月11日(金)から予約開始、18日発売です。

 

■M1 Ultra(新チップ)

「最高峰を解禁(Peek Performance)」と称した発表会だったこともあり、メインの発表内容は、Appleシリコンの最上位バージョン。その名も「M1 Ultra」です。

これでM1チップシリーズのブランディングは「M1」<「M1 Pro」<「M1 Max」<「M1 Ultra」となりますね。しかし、うーん、覚えられるだろうか…。

さて、M1 Ultraのポイントは、2つのM1 Maxチップのダイを相互接続するパッケージングアーキテクチャ「UltraFusion」を採用したこと。要するに、これまでの最上チップだったM1 Maxを2つ繋げて、なおかつ扱いやすいように整えました、というびっくり仕様です。トランジスタの数は、1140億個ですって。ちょっと数が大き過ぎて上手くイメージができません。

詳細としては、16の高性能コアと4つの高効率コアからなる、20コアCPUを搭載。M1の8倍サイズとなる64コアGPUを搭載。32コアNeural Engineは、最大で毎秒22兆回の演算を実行可能、などなど。

 

■Mac Studio

そして、そのM1 Ultra搭載モデルを選択できる新しいMac「Mac Studio」が発表されました。M1 Ultra搭載Mac Studioでは、「最大18本の8K ProRes 422ビデオストリームを再生できます」とされており、現ラインナップのMac Proよりも処理性能が高いことが散々アピールされました。

例えば、M1 Ultra搭載のMac Studioでは、28コアMac Proよりも最大60パーセント高速なCPUパフォーマンスを発揮するとのこと。また、グラフィックパフォーマンスについては、27インチiMacよりも最大4.5倍高速で、現在利用可能な最速のMacグラフィックカードよりも最大80パーセント高速になるそうです。

外観デザインとしては、「Mac mini」の上位モデルのような雰囲気。筐体はアルミニウムの押し出し加工で作られており、サイズはMac miniより一回り大きい(背が高い)です。具体的には、Mac Studioが19.7cm四方×高さ9.5cm、Mac miniが19.7四方×高さ3.6cm。Mac miniの3段重ねより少し小さいかな、くらいですね。

内部には大きいファンが2基設置されており、底面の穴から背面の穴へと空気が通り抜けて放熱するようになっています。

インターフェースは、背面にThunderbolt 4ポートを贅沢に4基搭載。そのほかにも、10Gb Ethernetポート、USB-A x 2、HDMI、ハイインピーダンスヘッドフォン、オーディオジャックを搭載。

また、前面にもUSB-C x 2と、SDカードスロットを搭載。なお、USB-Cポートは、M1 Max搭載モデルでは10Gb/sのUSB 3、M1 Ultra搭載モデルでは40Gb/sのThunderbolt 4をサポートします。

なお、通信関連機能としては、Wi-Fi 6とBluetooth 5.0もサポートします。

Mac Studioの価格は、最小構成(M1 Max搭載モデル)で24万9800円〜。M1 Ultraを選択する場合には、47万7800円〜となります。Mac Studioは9日からすでに注文可能で、3月18日(金)からの発送となります。

 

■Studio Display

Mac Studioと合わせて、「Studio Display」も発表されました。同ディスプレイは、27インチサイズで、解像度は5K Retina。輝度600ニト、P3の広色域・10億色以上の表示をサポートということで、最上位の「Pro Display XDR」よりは安価でありつつも、Appleブランドらしいディスプレイになっています。

スタンドとしては、通常タイプのほか、傾きと高さを変えられるタイプもオプションで選択できます。ちなみに、VESAマウントアダプタオプションも選択でき、その場合、縦向きでの利用も可能です。

その他オプションとしては、綺麗な画面のまま反射を抑えられる「Nano-texture」ガラスも選択できます。

同機は、ディスプレイなのに「A13 Bionic」チップが搭載されていることも興味深いところ。その恩恵か、iPadシリーズでお馴染みの「センターフレーム」機能に対応しています。また、ノイズの小さいスタジオ品質の3マイクアレイや、空間オーディオ対応の6スピーカーシステム(フォースキャンセリングウーファー4基+高性能ツイーター2基)も備えます。

インターフェースは、USB-Cポートを3基搭載。周辺機器やストレージ、ネットワークなどを最大10Gb/sの速度でディスプレイに直接接続可能で、例えばケーブルで接続したMacBookに対して、96Wの電力供給が行えます。

Studio Displayの価格は19万9800円〜。こちらも、9日からすでに注文可能。3月18日(金)からの発送です。

▲Mac StudioとStudio Displayを組み合わせると、最小構成でも44万9600円に

 

■キーボードとトラックパッド、マウスの新色

そのほか、Touch ID搭載Magic Keyboard、Magic Trackpad、Magic Mouseでは、シルバーとブラックのカラーオプションが選べるようになりました。

価格は、Touch ID搭載Magic Keyboard(テンキー付き)が2万800円、Magic Trackpadが1万5800円、Magic Mouseが1万800円です。

▲周辺機器をブラックで揃えられるようになった

*  *  *

ちなみに、MacシリーズのM1移行について、「残る製品はあとひとつ、Mac Proのみです」と言及するシーンがありました。最高峰のチップは発表されましたが、“製品”が発表されるのは、次回以降のイベントにおあずけのようです。

▲おそらくMac Proは別日の発表になるのだろう。日頃からヘビーな作業をこなすクリエーターにとっては、Mac Studioを買うか、Mac Proを待つか、悩ましい選択になるかもしれない

>> Apple

 

<文/井上 晃

井上 晃|スマートフォンやタブレットを軸に、最新ガジェットやITサービスについて取材。Webメディアや雑誌に、速報、レビュー、コラムなどを寄稿する。Twitter

 

 

 

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