これも男の仕事道具!専門店に聞くメンズハンカチの選び方

■ハンカチの選び方の基本とは?

話を伺ったのは、メンズを中心にオリジナルのハンカチを揃えているハンカチの専門店、H TOKYOの間中伸也さん。ハンカチというと、“百貨店で売られていて、ブランドのロゴがドーンと入っているようなもの”が多いですが、もっと素材の良さや縫製のこだわり、形のきれいさなどの視点でハンカチを選べたらという思いから、男性をターゲットにした専門店をオープンしたとのこと。

男のハンカチ選びのプロから、デキるビジネスマンに相応しい、大人の男にぴったりのハンカチの選び方や、男の仕事道具としておすすめのハンカチなどを教えてもらいました。

▲H TOKY0オーナーの間中伸也さん

 

――ハンカチはどのようにして選んだらいいのでしょうか?

「仕事着に合わせて選ぶことが第一条件。ハンカチもひとつのコーディネートアイテムだと考え、スーツやジャケットスタイルで働いている人はシンプルなきれいめのハンカチ、ラフな服装の人はカジュアルな素材やデザインのハンカチと、ファッションに合ったものを選んでみてください」

とはいえ、普段はポケットの中に入っていて見えないものなので、ハズしアイテムとしてあえて派手な色や柄のものにするのもアリ。これを持っていると気分が上がるとか、やる気になるといった観点で、気に入ったデザインを選ぶのもOKだそうです。

「触り心地も重要ですね。直接肌に触れて手を拭いたりするものですから、自分が気持ちよいと感じる手触りのものを選ぶとよいですよ。振り返ってみて、そういえばこれ長く使っているなぁ、というハンカチって、触り心地がいいとか、使い勝手がいいといった理由が多いものですよ」

■手に馴染んでくる経年変化も楽しみな麻のハンカチ

――では、男の仕事道具としておすすめなハンカチをいくつか紹介していただけますか?

「一番のおすすめは、何といっても麻素材のハンカチですね。吸水性に優れており、乾きも早いので、ハンカチとして最適なんです。麻はファッションとしては春夏の素材ですが、ハンカチとしてなら季節を問わず使うことができます。使えば使うほど柔らかさと光沢感が増して、手に馴染んでくるのも魅力。経年変化で出てくる味を楽しむのも、ハンカチを長く大切に使うための大きな要素です」

▲風合いが涼しげな麻のハンカチ。右:2800円(税別)、左:2000円(税別)

▲片ヘム(イギリスヘム)という、押し返して飾りの糸が見える特徴的な縫い方。丈夫で長持ちする縫製方法であるだけでなく、個性的な縫い目がアクセントにもなっています

▲こちらは職人さんが一枚一枚端を手巻きして縫い上げた一品。ブルーとブラウンの縁取りがさりげなくオシャレ

■スーツとの相性がバツグンのシャツ地のハンカチ

「シャツと同じ生地で作られた、シャツ地のハンカチもおすすめです。スーツ着用の場合は、その日のシャツとハンカチの色や素材を合わせると統一感が出ますよ」

▲ストライプのシャツ地ハンカチ:1200円(税別)

▲裏は配色を変えて変化を。表とは違う表情になっています

「ストライプの中にイエローをアクセントに入れています。裏表にそれぞれデザインがあるダブルフェイスなので、裏が見えた時に粋な印象を与えられるかなと。白ベースなので爽やかさも増しますね」

――きちんと感を与えてくれそうな品のある雰囲気が、ここぞという時の印象アップにつながりそうな一枚ですね。もう少しカジュアルなスタイルに合わせるならどんなハンカチがいいですか?

「こちらはどうですか? オックスフォードシャツに使われるオックス生地のハンカチです。“耳のあるハンカチ”といって、生地の端に耳を残したデザインになっています。耳付きの生地は昔ながらの力織機で作られた証。柔らかな風合いで、どこか懐かしい味わいがあります。スーツスタイルはもちろん、カジュアルなファッションにも合うと思いますよ。肉厚のしっかりした生地なので、吸水性にも優れています」

▲耳のあるハンカチ:1200円(税別)

▲耳のトリコロールがアクセント

 

【次ページ】オシャレアイテムとしてしても使えるハンカチ

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