世界の機内食案内[26]Aeroflot Russian Airlines モスクワ〜上海

【モスクワ~上海】SU208

お馴染みとなったモスクワのアエロフロートのカウンターで交渉すると

「上海行きの便を手配します。はい、上海までのチケットはコレです。上海から日本へのチケットは、上海で発行してもらってください」

時間を見ると 、出発までもう時間がありません。

モスクワ・シェレメティーボ空港内をダッシュし、なんとか上海行きのSU208便に間に合いました。

SU208はアエロフロートですが、上海行きだけに中国の方が多く、機内は中国語のお喋りが飛び交い、非常に賑やかです。グループで旅行している人が多いようで、そのせいもあるのでしょう。

そんなざわついた機内ですが、ラッキーなことに 、私が振り分けられた席は、エコノミーの最前列の「スペース+」というプレミアムシート。通常は有料で、長距離便では75ユーロかかります。

窓側3列の通路側で、足下は広く、しかも隣は空席。窓側は若い女性。静かで快適な席でした。

普通のエコノミー席は満席状態のようでしたので、空いていた「スペース+」を割り当ててくれたのでしょう。ちょっとしたアップグレードですね。

 

[1回めの食事]

さて、20:30に離陸すると、21:45に食事のワゴンがやってきました。

離陸前に配られたメニューは、ロシア語と英語と中国語で書かれていましたが、その中に気になる記載がありました。

ドリンクメニューにワインはありますが、“モスクワ-バンコク(プーケット)、モスクワ-上海、モスクワ-広州のルートは除外”という注意書きがあったのです。

CAさんに尋ねると、「この便ではワインのサービスはありません」と言います。じゃあ、ビールは?と訊くと、「ありますが、有料です」と返ってきました。

モスクワ-東京便に乗っていれば、ワインが飲めたのに…

まあ、気を取り直し、ひとまず食事にしましょう。

◯スモークサーモン ピーマン、セロリ、黒オリーブ、ディル添え
◯ハーブとトマトのチキン煮込み ライス、豆添え
◯ロールパン、ライ麦パン、バター、チーズ
◯ストロベリークリームケーキ

メインは魚かチキンの二択で、魚はCod with Choron sauce(タラのショロンソース)。ショロンソースがよくわかりませんでしたが、これまでの経験から、魚よりは肉の方が無難なケースが多いので、この時もチキンにしました。

後で調べたところ、ショロンソースはフランス料理のソースのひとつでした。

サーモンの前菜があるなら、白ワインがほしかったところですが…。

しかし長距離路線なのに、また宗教上の理由もないでしょうに、アルコールのサービスを制限する便があることに驚きました。これまでで初めての経験です。

メインのチキンの煮込みはおいしかったので、チキンを選んで正解でした。

外国の航空会社のライスは、日本の白いご飯と思わず、パスタのような添え物と思えば、ガッカリしないで済みます。

アエロフロートおなじみのライ麦パン(奥)は私のお気に入り。パサついていますが、それがロシアぽくって好きで、手前のパンの不思議なむっちり感も、クセになります。

食事が終わると、機内が消灯され、お休みタイムに入りますが、それほど間が空かない頃(機内時間0:10頃)に、おやつの配布がありました。

フローズンヨーグルトかバニラアイスクリームの二択で、バニラアイスをチョイス。
カチンカチンに固い!でも、アイスはおいしかったです。

 

【次ページ】朝食にはフォーチュンクッキーが…

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